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樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

童話の中の木

2008年05月05日 | 木と作家
きょうは子どもの日なので、童話の話。木は童話にもよく登場します。すぐに思いつくのは「ジャックと豆の木」。天まで伸びた豆の木に登った少年が、金の卵を産むニワトリを連れて帰ってくるというイギリスの童話です。
この豆の木がどんな樹種かは不明ですが、この童話にあやかった「ジャックと豆の木」という観葉植物が販売されています。オーストラリア産のマメ科植物で、大きな豆が実るようです。
イタリアの童話「ピノキオ」は木製の人形の話。大工の親方がテーブルの脚に使う木を削ったら「痛い!」と声が聞こえ、お爺さんがその木で人形を作ったら動き出したというお話です。

       
               (ディズニー版のピノキオ)

このピノキオはどんな木で作られたのかを考察した樹木研究者がいます。作者のカルロ・コッローディが生まれ育ったイタリア北部の主な樹としてポプラ、クリ、クルミ、ニレ、トネリコを上げ、ポプラは軟らかいからピノキオが跳んだり跳ねたりするうちにボロボロになる、クリは加工性が悪いので人形にしにくい、クルミは燃えやすいのでピノキオの足が燃えるシーンで全焼するはず…というような論拠から、ニレかトネリコではないかと推測しています。

       
     (最近発売された記念切手「まんが日本昔ばなし」の花咲か爺さん)

日本にも木が重要な役割をする童話がいくつかあります。「花咲か爺さん」では、悪い爺さんに殺された犬の墓に木を植え、成長したその木で作った臼を使うと大判小判が出てきます。そして、またもや悪い爺さんに臼を壊され、それを燃やした灰を枯れ木に撒くと花が咲くというストーリー。
「犬の墓に植えたのはどんな木だろう?」とは誰も思わないでしょうが、私は「臼に使う樹種から推測すると、ケヤキじゃないか」と考えます。
前述の樹木研究者も「花咲か爺さんが植えたのはケヤキかマツだろう」と推測しています。みなさんにはどっちでもいいことでしょうが、木にこだわる人はついつい想像するんですよ。

             
       (臼に使われるのはケヤキやハリギリ。この臼も多分ケヤキ)
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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木にこだわる・・・ (guitarbird)
2008-05-05 21:51:24
こんばんわ
そういえば「樫の木モック」というアニメがかつてあったのを、
タイトルだけ覚えていますが内容は見てなかったので知らないです。
そうか。
童話で木の考証が出来るのであれば、
曲の歌詞に出てくる木も考証できないかな・・・
とふと思いました。
木が何か知りたいのは私も同じです(笑)。
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「樫の木モック」は (fagus06)
2008-05-06 08:20:22
私はまったく知りませんでしたが、先程ネットで調べたら、原作は「ピノキオ」のようですね。「みなしごハッチ」の後、1972年にフジテレビ系列で1年間放送されたそうです。
この頃、私は東京で貧乏学生でしたから、テレビは見てなかったです。
「樫の木モック」ということは、ピノキオはカシで作られていたという話ですね。日本での「樫」はヨーロッパではミズナラのことが多いですから、ミズナラ説ですね。
歌詞の木の考証、やってみてください。
返信する
家の臼は (woodyowaku)
2008-05-06 13:58:20
ミズメを使っていますが、やはりケヤキが最高のようですね。
つい樹が気になる人は、どんな樹が使われているのかが気になってしまいます、テレビのドラマなどでも後ろに写っている樹はなんだったかとか,,,
キジルシと言われても仕方が無いかも。
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まさに (fagus06)
2008-05-07 09:09:23
”気になる木”ですね。
以前、車のコマーシャルで、走り去る車が葉っぱを巻き上げていくシーンがあり、その中にユリノキの葉を見つけて喜んでいました。
ドラマやCMには鳥やその声も出てきますが、時々「こんな鳥は日本にはいないのに」とか、「この時期には鳴かないのに」とか思うことがあります。
その点、NHKのドラマはけっこう正確です。
臼にケヤキがいいのは、丈夫だからですかね?
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