夏の花木のベスト3は、キョウチクトウ、ムクゲ、サルスベリでしょうか。いずれも花期が長く、原産が外国(キョウチクトウはインド、ムクゲとサルスベリは中国)という共通点があります。
今年の5月、そのサルスベリの渡来時期に関して従来の説を覆す証拠が宇治市で発見されました。
平等院境内の池を調査したところ、940年頃の地層からサルスベリの花粉が発見されたのです。これまで、サルスベリは江戸時代初期に中国から移入されたと言われていましたが、それよりも600年以上前の平安時代中期にすでに植えられていたわけです。
平等院鳳凰堂の池の横にあるサルスベリ
調査したのは京都府立大学の森林科学の教授。花粉の年代は放射性炭素法で測定したそうです。
池の南側には現在もサルスベリの老木がありますが、サルスベリの花粉の飛散距離は数百メートルであることから、当時の系統を受け継いでいる可能性もあるとか。もしそうなら、日本初のサルスベリの子孫に当たるわけです。
日本初(?)のサルスベリの花
平等院はもともと藤原道長の別荘ですから、権力にモノを言わせて中国の珍しい樹木を植えたことは十分に考えられます。私の推測ですが、サルスベリは別名「百日紅」と呼ばれるほど花期が長いので、藤原家の長期繁栄の願いを託して庭に植えたのではないでしょうか。
今年の5月、そのサルスベリの渡来時期に関して従来の説を覆す証拠が宇治市で発見されました。
平等院境内の池を調査したところ、940年頃の地層からサルスベリの花粉が発見されたのです。これまで、サルスベリは江戸時代初期に中国から移入されたと言われていましたが、それよりも600年以上前の平安時代中期にすでに植えられていたわけです。
平等院鳳凰堂の池の横にあるサルスベリ
調査したのは京都府立大学の森林科学の教授。花粉の年代は放射性炭素法で測定したそうです。
池の南側には現在もサルスベリの老木がありますが、サルスベリの花粉の飛散距離は数百メートルであることから、当時の系統を受け継いでいる可能性もあるとか。もしそうなら、日本初のサルスベリの子孫に当たるわけです。
日本初(?)のサルスベリの花
平等院はもともと藤原道長の別荘ですから、権力にモノを言わせて中国の珍しい樹木を植えたことは十分に考えられます。私の推測ですが、サルスベリは別名「百日紅」と呼ばれるほど花期が長いので、藤原家の長期繁栄の願いを託して庭に植えたのではないでしょうか。
定説を覆す発見があるのは話題として面白く興味深いですが、
記事を読んでふと思ったのは、その年代なら文字もあるはずだし、
なぜ伝承されずに歴史がとぎれたのだろうということです。
しかし私は実は学校で歴史の授業が苦手だったので
権力闘争やらなにやらで歴史がとぎれたのかもしれないですね。
そういえば私もクサガメが外来種らしいという
記事を上げましたが、歴史を探って自然を見るのも楽しいですね。
現在では白花や赤紫の花もありますが、もし、写真のサルスベリがオリジナルの子孫なら、このピンクが元々の色ということですね。
歴史と生物の種類の由来を探るのは楽しいです。