4月末、久しぶりに映画のはしごをするために京都市内へ出向きました。その途中、カラタチで知られる渉成園へ立ち寄りました。別名「枳殻(きこく)邸」で、枳殻はカラタチのこと。残念ながら、花はすでにほとんど散っていました。
わずかに残っていた花
カラタチといえば、北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲の唱歌『からたちの花』があります。
からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。いい針のとげだよ。
からたちも秋はみのるよ。まろいまろい金のたまだよ。
すでに結実していました。ミカン科なので丸く黄色くなります。
全体的にはカラタチの特徴をそのまま描いたものですが、1カ所だけ、違和感のあるフレーズが出てきます。
からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかつたよ。
これは、作曲者である山田耕筰の過去の思い出を綴ったものだそうです。
耕筰はベルリンフィルを指揮するなど、欧米に認められた最初の日本人音楽家とのことですが、幼い頃は養子に出され、活版工場で働きながら夜学で学んだそうで、自伝に「工場でつらい目に遭うと、カラタチの垣根まで逃げ出して泣いた」と書いているそうです。
その話を聞いた白秋が詩に書いて、本人が作曲したのが『からたちの花』。短い唱歌ですが、ドラマが隠れていますね。
ちなみに、映画のはしごの1本目は満員。ミニシアターとはいえ、満員で入れなかったのは初めてでした。
わずかに残っていた花
カラタチといえば、北原白秋・作詞、山田耕筰・作曲の唱歌『からたちの花』があります。
からたちの花が咲いたよ。白い白い花が咲いたよ。
からたちのとげはいたいよ。いい針のとげだよ。
からたちも秋はみのるよ。まろいまろい金のたまだよ。
すでに結実していました。ミカン科なので丸く黄色くなります。
全体的にはカラタチの特徴をそのまま描いたものですが、1カ所だけ、違和感のあるフレーズが出てきます。
からたちのそばで泣いたよ。みんなみんなやさしかつたよ。
これは、作曲者である山田耕筰の過去の思い出を綴ったものだそうです。
耕筰はベルリンフィルを指揮するなど、欧米に認められた最初の日本人音楽家とのことですが、幼い頃は養子に出され、活版工場で働きながら夜学で学んだそうで、自伝に「工場でつらい目に遭うと、カラタチの垣根まで逃げ出して泣いた」と書いているそうです。
その話を聞いた白秋が詩に書いて、本人が作曲したのが『からたちの花』。短い唱歌ですが、ドラマが隠れていますね。
ちなみに、映画のはしごの1本目は満員。ミニシアターとはいえ、満員で入れなかったのは初めてでした。
名前は有名でも意識して見たことがない植物がたくさんあって、カラタチもそのひとつです。
しかし、そういうものに気づいたのが北海道に帰ってからなので、見たくてもすぐには見られないものが多いのが困ります。
カラタチが咲いている頃にまた東京に行って見てみたいです。
ミカン科ということはアゲハチョウ(ナミアゲハ)が寄ってくるのでしょうねきっと。
中国原産の移入種なので、あまり一般的ではないのでしょうね。ただ、トゲが強烈なので印象に残って、歌などに登場しやすいのではないでしょうか。