樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

夏鳥の森

2021年06月03日 | 野鳥
週末、栃の森に行ってきました。深夜少し雨が降っていましたが、朝5時には快晴で、気持ちよく出発できました。
最初の谷に入ったところで、ミソサザイに遭遇。鳴き方が変だなと思いながら撮影していると、下の映像の左下の小川に幼鳥がチョロチョロしていました。「ヘンなオッサンがいるから注意しなさいよ」という警戒の声だったようです。



森の中では、オオルリ、キビタキ、アカショウビンなど夏鳥の声があちこちから聞こえてきます。ツツドリやジュウイチなどカッコウ類の声も…。ということは、托卵相手であるセンダイムシクイやオオルリなどがたくさん生息しているということです。
下の動画はツツドリとジュウイチの声を録音したもので、姿は映っていません。



同行の仲間はホトトギスの声も聞いたらしいので、その托卵相手であるウグイスも多いということですが、営巣場所である笹薮がシカの食害で壊滅状態なので、この森ではウグイスは珍鳥です。ウグイスと同じ仲間の外来種ソウシチョウがここにも侵入しているので、そちらに托卵しているのかもしれません。
天気に恵まれ、クマタカにも遭遇し、満足のうちに調査を終えて林道に戻ると、オオルリが目立つ場所でさえずっています。順光で姿も美しく、飛び去った後も隣の木に後ろ向きに止まってくれたので、オオルリらしい色と声が撮れました。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 探す楽しみと撮る楽しみ | トップ | わが家でイソヒヨドリが繁殖 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kazuyoo60様 (fagus06)
2021-06-04 10:22:59
そうか、自然環境のシカはそうではなくても、人工環境の中の奈良のシカはコロナで餌不足に陥っているのですね。
餌供給などの策を講じないと問題が発生しそうですね。
この森ではオオルリとミソサザイは相変わらず元気でした。個体数も多く、安心しました。
返信する
Unknown (kazuyoo60)
2021-06-03 12:31:50
尾羽をせわしなく振って可愛いミソサザイです。名前しか知りませんでした。綺麗な声です。
>笹薮がシカの食害で壊滅状態なので
鹿も自滅になりそうな状況では?。昨日、JR近くの南北の道で鹿を見ました。奈良公園から三条通(東西の道)を西へ来たようです。鹿せんべいは観光客が減ってもらえないようです。花を植えていたポットの草や、小さな公園の野草を食べていました。
オオルリ、綺麗な声です。羽の色も綺麗ですね。
返信する

コメントを投稿

野鳥」カテゴリの最新記事