樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

木の実木のまま

2012年07月12日 | 樹木
先週末、いつものように栃の森に行ってきました。前回に続いて雨でしたが、野鳥の生息調査が主目的なので中止はしません。
その調査は他のメンバーに任せて、私は例によって樹木観察。花の季節がほぼ終わったので、今回はその後の結実に注目して観察しました。
一般的には、花ならサクラやツバキなど目立つもの、実ならウメやミカンなど食べられるものしか認識されていませんが、どんな樹にも花と実があります。
例えば、エゾユズリハ。名前の通り、葉に注目が集まる樹木ですが、ちゃんと実が成っています。



ブドウみたいでおいしそうでしょ?
先月に開花のピークを迎えていたヤブデマリも、装飾花が散り、本来の花は結実して小さな緑色の実を膨らませていました。



前回初めて撮ったホオノキの花も、3週間後の今回は花弁を落として実になっていました。ホオノキなどモクレン科の樹木は植物史的に最も古い樹木で、結実方法も珍しいようです。



気になったのは、若いまま落ちている実が多いこと。下の画像はトチノキの若い実。本来ならピンポン玉くらいになってから落ちますが、パチンコ玉くらいの小さな実があちこちに散乱していました。



木に成ったままの木の実は下の写真のようにわずかです。



オニグルミも、通常なら鈴なりに成るのに、ご覧のようにまばらです。今年の秋は木の実が少なく、森の動物や冬鳥たちが苦労するのではないかと心配になりました。



「木の実木のまま」などとオヤジギャグを言ってる場合ではないかも。

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6 コメント

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Unknown (guitarbird)
2012-07-13 08:37:13
おはようございます
そもそも実らないという以外に、実り始めたけど落ちるという不作や凶作もあるんですね。
ホオノキの実はもう少し進むと赤くなってまるで南国のフルーツみたいで面白いです(笑)。
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しゃれ (bulbul)
2012-07-13 23:32:49
 季節がらかネタがかぶりますね、といっても私の場合もっと先のアップになるのですが、実、クチナシ、それに私の場合「ダ」のつく"しゃれ"、行き詰まっちゃってます的な...(笑)
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guitarbirdさんへ (fagus06)
2012-07-14 07:43:03
ホオノキの実は、写真のほかに、黄色いまま地面に落ちているものもありました。トウモロコシみたいでした。
若い実の落果は特にトチノキが多かったです。
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bubulさんへ (fagus06)
2012-07-14 07:46:59
「駄洒落でごまかそう」という魂胆です(笑)。
職業柄、何か言葉で芸をしないと、という強迫観念があるものですから。
そちらの駄洒落、楽しみにしています。
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7月末ですが、 (bulbul)
2012-07-14 19:08:10
 楽しみにしないで下さい「はずい」し (笑)。

 なんのことはないものに意味をあたえる、タイトルってのも誤摩化しのひとつかも知れませんがこれもまた楽しい。
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7月末 (fagus06)
2012-07-15 06:55:06
ですね。
楽しみにしないで、さりげなくチェックします(笑)。
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