昨年12月に「川の木と鳥」「河原で生きる命」と2回連続で河川の樹木と野鳥の関係を記事にしました。そのきっかけは、11月に野鳥の会と国交省が合同で行った現地巡視です。
ところが、お正月に宇治川を散歩すると、予定地の樹木がすべて伐採されていました。「野鳥の会の意見を聞いてから伐る」と約束しておきながら、すでに伐木工事が終わっているのです。
国交省に抗議することや野鳥生息データを提出することを役員会で主張しましたが、いろいろな経緯から実現しませんでした。せめて当ブログで、河川の木を伐採するとどれだけ鳥が減るかを示そうと思います。
昨年は木が茂っていましたが、現在は丸裸状態
1月末(伐木後)に行った調査データを昨年同期(伐木前)と比較すると、カルガモやカワウなど伐木の影響をあまり受けない水鳥は増えた種類もありますが、河川の樹木を止まり木や隠れ場所に利用する小鳥は軒並み激減しています。
例えば、ホオジロは28から12に、カワラヒワは18から1に減っています。特に冬鳥は激減して、ツグミは59から3に、カシラダカにいたっては18が0になっています。
全体的に見ても、種類は38から33に、個体数は484から368に減っています(24%減)。
チェーンソーで伐って重機で運び出した跡
もちろん鳥よりも人の命が大切ですから水害対策を優先すべきですが、国交省の担当者が自ら言うように、半分だけ伐るとか、数年ごとに右岸と左岸を交互に伐るなど、流量を確保しながら生物多様性を保つ方法はあります。国交省のホームページにも「美しい山河を守る災害復旧基本方針」が掲げてあります。
宇治は一昨年ゲリラ豪雨に見舞われました。去年は台風18号で京都府全域に水害が発生しました。だからといって、「河川の樹木はすべて伐採するべき」というのは短絡的な暴論でしょう。
極端にいえば、コンクリートで固めた河川敷には生物は生息しないし、人間も遊びに行こうとは思わないでしょう。
国交省との話し合いは今後も続くので、少しでも野鳥の代弁者として意見を述べようと思っています。
ところが、お正月に宇治川を散歩すると、予定地の樹木がすべて伐採されていました。「野鳥の会の意見を聞いてから伐る」と約束しておきながら、すでに伐木工事が終わっているのです。
国交省に抗議することや野鳥生息データを提出することを役員会で主張しましたが、いろいろな経緯から実現しませんでした。せめて当ブログで、河川の木を伐採するとどれだけ鳥が減るかを示そうと思います。
昨年は木が茂っていましたが、現在は丸裸状態
1月末(伐木後)に行った調査データを昨年同期(伐木前)と比較すると、カルガモやカワウなど伐木の影響をあまり受けない水鳥は増えた種類もありますが、河川の樹木を止まり木や隠れ場所に利用する小鳥は軒並み激減しています。
例えば、ホオジロは28から12に、カワラヒワは18から1に減っています。特に冬鳥は激減して、ツグミは59から3に、カシラダカにいたっては18が0になっています。
全体的に見ても、種類は38から33に、個体数は484から368に減っています(24%減)。
チェーンソーで伐って重機で運び出した跡
もちろん鳥よりも人の命が大切ですから水害対策を優先すべきですが、国交省の担当者が自ら言うように、半分だけ伐るとか、数年ごとに右岸と左岸を交互に伐るなど、流量を確保しながら生物多様性を保つ方法はあります。国交省のホームページにも「美しい山河を守る災害復旧基本方針」が掲げてあります。
宇治は一昨年ゲリラ豪雨に見舞われました。去年は台風18号で京都府全域に水害が発生しました。だからといって、「河川の樹木はすべて伐採するべき」というのは短絡的な暴論でしょう。
極端にいえば、コンクリートで固めた河川敷には生物は生息しないし、人間も遊びに行こうとは思わないでしょう。
国交省との話し合いは今後も続くので、少しでも野鳥の代弁者として意見を述べようと思っています。
国交省に対して「伐木してほしい」という要望は流域住民からたくさん寄せられるそうですが、「できるだけ残してほしい」と要望するのは野鳥の会だけだそうです。
孤立無援状態なんですね。
カシラダカはこちらでは冬鳥です。そういえば、最近は数が少なくて、じっくり見たことがないです。
そちらでは渡り途中の旅鳥なんですね。
国交省の現在の担当者はそれなりに誠意を以って対応してくれていますが、何年か経つと異動で担当者が変わって、前任者の約束が反故にされるということの繰り返しのようです。
数字として出すのは話に説得力がでますね。
鳥の代弁者ということで、こちらからも応援させていただきます。
ところでカシラダカそちらでは冬鳥なのですね。
こちらでは春と秋の旅鳥でなかなかゆっくりと見る機会に恵まれません。