週末、また栃の森に行ってきました。前回の訪問から2週間しか経っていませんが、林内の花景色は一変していました。
前回満開だったサワフタギに代わって、今回はオオバアサガラが満開。あちこちで群生するこの木が一斉に開花していました。
この森では10年ほど前からオオバアサガラが激増しました。原因は、鹿。その食害によって、笹や他の樹木の幼木は壊滅状態ですが、オオバアサガラには有毒物質(サポニン)があるため鹿は忌避します。その結果、下の写真のように、林床部にはオオバアサガラの幼木だけが残るということになります。
「このままではオオバアサガラの純林になるのでは」と心配になりますが、自然の営みはそれほど単純ではないようです。他に食べるものがなくなったからか、鹿はそのオオバアサガラの樹皮にまで食指を伸ばしました。
下の写真は、樹皮を食べられて枯れたオオバアサガラの林。葉には毒があるのに樹皮にはないということでしょう。
群生するオオバアサガラが一斉に開花する様子は壮観ですが、単純には喜べない複雑な思いが走ります。
オオバアサガラの次に多かったのがヤマボウシ。自生する場所によって、花(正確には総包片)の大きさに差があるのは何故でしょう。
マタタビも葉を白くしていました。虫を集めるために白化するということは、花の役割を果たしているんですね。猫を興奮させるのは中枢神経を刺激する成分が含まれているからだそうです。
鹿、猫と続いたので、次は猿。林道や林内にはサルナシの花が咲いていました。キウイフルーツと同じ仲間なので、いつも「秋に実が成ったら食べよう」とねらっているのですが、猿が先に獲ってしまうので口にしたことがありません。しょうがないですね、この森の主は私たちではなく彼らですから。
前回満開だったサワフタギに代わって、今回はオオバアサガラが満開。あちこちで群生するこの木が一斉に開花していました。
この森では10年ほど前からオオバアサガラが激増しました。原因は、鹿。その食害によって、笹や他の樹木の幼木は壊滅状態ですが、オオバアサガラには有毒物質(サポニン)があるため鹿は忌避します。その結果、下の写真のように、林床部にはオオバアサガラの幼木だけが残るということになります。
「このままではオオバアサガラの純林になるのでは」と心配になりますが、自然の営みはそれほど単純ではないようです。他に食べるものがなくなったからか、鹿はそのオオバアサガラの樹皮にまで食指を伸ばしました。
下の写真は、樹皮を食べられて枯れたオオバアサガラの林。葉には毒があるのに樹皮にはないということでしょう。
群生するオオバアサガラが一斉に開花する様子は壮観ですが、単純には喜べない複雑な思いが走ります。
オオバアサガラの次に多かったのがヤマボウシ。自生する場所によって、花(正確には総包片)の大きさに差があるのは何故でしょう。
マタタビも葉を白くしていました。虫を集めるために白化するということは、花の役割を果たしているんですね。猫を興奮させるのは中枢神経を刺激する成分が含まれているからだそうです。
鹿、猫と続いたので、次は猿。林道や林内にはサルナシの花が咲いていました。キウイフルーツと同じ仲間なので、いつも「秋に実が成ったら食べよう」とねらっているのですが、猿が先に獲ってしまうので口にしたことがありません。しょうがないですね、この森の主は私たちではなく彼らですから。
ヤマボウシの群落もですか。白い花が一面に咲いていますね。マタタビにサルナシ、豊かに実りに期待です。山の生き物たちの、生きる知恵に組み込まれているでしょう。イノシシやシカ、大型獣の被害は深刻と聞きます。一筋縄ではいかない自然、少しずつの変化で人もほかの生き物たちもですね。酸素を作り出してもらわないとです。
奈良の鹿は重要な観光資源ですが、住民にとってはいろいろ難しい問題があるのでしょうね。