遠く離れた森と海、もっと具体的に言えば木と魚は密接に結びついています。
20年前、気仙沼の漁民が「海と山はつながっている」という直感から上流の山に植林しました。牡蠣養殖業者が中心になって、岩手県室根山に約40種、5万本の落葉広葉樹を植えたところ、気仙沼は豊かな海に蘇ったそうです。
その漁民の直感は徐々に科学的に裏付けられ、現在では「森里海連鎖学」という学問領域があるそうです。いろんな研究が行われていますが、その一つがブナとヒラメ。
富山湾の上流にブナ林があり、その腐葉土から溶け出した窒素やリン、鉄分が海に流れ込む→植物プランクトンが食べる→動物プランクトン(アミ類)が食べる→ヒラメの稚魚が食べるという食物連鎖が成立しているそうです。その研究者によるとブナとヒラメの関係は明らかだとか。
(そう言えば、ブナの葉の形はヒラメに似ているなぁ)
もう一つは、北海道での落ち葉とカレイの研究。ある川が森の落ち葉を運ぶ→河口付近に落ち葉が堆積する→その落ち葉を小さなエビが食べる→そのエビをカレイが食べるという連鎖ができているそうです。
つまり、私たちが口にするヒラメやカレイは、木の葉が育てているわけです。魚だけでなく、牡蠣や帆立などの貝類、ワカメや昆布など海草も森つまり樹木によって育てられているそうです。
(このカレイが「山カレイ」と呼ばれているのはそのせいかな?)
気仙沼の漁民が始めた植林運動のキャッチフレーズは「森は海の恋人」。コピーライターとして評価すればイマイチですが、遠い存在である木と魚が実はつながっているということは伝わりますね。
「森は海の恋人」運動のwebサイトはこちら
20年前、気仙沼の漁民が「海と山はつながっている」という直感から上流の山に植林しました。牡蠣養殖業者が中心になって、岩手県室根山に約40種、5万本の落葉広葉樹を植えたところ、気仙沼は豊かな海に蘇ったそうです。
その漁民の直感は徐々に科学的に裏付けられ、現在では「森里海連鎖学」という学問領域があるそうです。いろんな研究が行われていますが、その一つがブナとヒラメ。
富山湾の上流にブナ林があり、その腐葉土から溶け出した窒素やリン、鉄分が海に流れ込む→植物プランクトンが食べる→動物プランクトン(アミ類)が食べる→ヒラメの稚魚が食べるという食物連鎖が成立しているそうです。その研究者によるとブナとヒラメの関係は明らかだとか。
(そう言えば、ブナの葉の形はヒラメに似ているなぁ)
もう一つは、北海道での落ち葉とカレイの研究。ある川が森の落ち葉を運ぶ→河口付近に落ち葉が堆積する→その落ち葉を小さなエビが食べる→そのエビをカレイが食べるという連鎖ができているそうです。
つまり、私たちが口にするヒラメやカレイは、木の葉が育てているわけです。魚だけでなく、牡蠣や帆立などの貝類、ワカメや昆布など海草も森つまり樹木によって育てられているそうです。
(このカレイが「山カレイ」と呼ばれているのはそのせいかな?)
気仙沼の漁民が始めた植林運動のキャッチフレーズは「森は海の恋人」。コピーライターとして評価すればイマイチですが、遠い存在である木と魚が実はつながっているということは伝わりますね。
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やっぱり思った時に買わないといけないようですね。
まあそれでは破産してしまうかもですが・・・(笑)。
そういえば「松葉ガレイ」というカレイもありますね。
森と海のつながりを意識できると、魚を食べる時にまた
違った感慨がわいてくると思います。
ちなみに、北海道の事例は北海道林業試験場の研究で、カレイはクロガシラカレイという魚だそうです。