樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

古老柿

2009年01月05日 | 木と飲食
あけましておめでとうございます。
新年を迎えてデザインを一新しました。名前も「樹々日記」が検索しにくいようなので「樹樹日記」と改めました。記事内容は変わりませんので、本年もよろしくおつきあいください。
さて、元旦はいつもどおり大福茶(梅干入りのお茶)を飲んでお雑煮(白味噌仕立て)をいただき、干し柿を食べました。今年は古老柿(ころがき)です。

       
           (左が古老柿。右の富有柿よりもかなり小さい)

宇治市の隣にある宇治田原町の名産で、普通の柿よりも小粒の「鶴の子」という品種の実を使います。しかも、他の干し柿のように吊るさず、柿屋という建屋で干して作ります。
この柿屋は宇治田原の冬の風物詩で、各地からカメラマン&ウーマンが撮影に訪れるようです。近くに住んでいながら実際に見たことがなかったので、私も12月中旬に行ってきました。

       
                (柿屋は晩秋~冬の風物誌)

柿屋は11月中旬になると宇治田原町のあちこちの田んぼに建てられます。柱や棚を組み立て、屋根はワラ葺き。農家の人の話では、ブルーシートのようなものでは風にあおられて柿屋が倒れるそうで、「やっぱりワラ葺きでないとダメだ」とか。
また、ただ干すだけでなく、毎日手で揉んだり、引っくり返したりしないとおいしい古老柿にはならないそうです。私が訪ねた柿屋では、年間の生産量が9万個。すごい数ですね。
宇治田原町はお茶の産地でもあり、お茶の栽培が終わると古老柿の生産が始まります。昔ながらの柿渋を作る農家も1~2軒残っています。

       
        (ムシロの上で干されている古老柿。おいしそうでしょう?)

柿屋で見た干し柿があまりにもおいしそうだったので、帰りに直売所で一袋購入。生の柿も干し柿も大好きなので、元旦まで待てずにいくつかつまみ喰いしてしまいました。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昔は・・・ (guitarbird)
2009-01-05 08:43:06
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします!

干し柿って実は二十歳を過ぎるまで好きじゃなかったんです。
あの食感がだめだったので、味ではないんですが。
しかし大学時代にバイト先で秩父に実家があるバイトの後輩に
「つるし柿」をもらって食べたところ、こんなにおいしいものだったのか
と思ってそれ以来は食べるようになりました。
作っているところを見られるとより「自然」に感じられて
いいものだなと思います。
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あけましておめでとうございます (scops)
2009-01-05 17:36:02
今年もよろしくお願いいたします。

ちょうどいいテンプレートがありましたね。これはケヤキですか?
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guitarbirdさんへ (fagus06)
2009-01-06 08:35:25
干し柿、おいしいでしょう?
干し柿のことを「ドライフルーツ」と書いている資料がありました。確かにそうですが、「ドライフルーツ」と言われると、干し柿ファンとしては味気ないですね。
今年もどうぞよろしくお願いします。
返信する
scopsさんへ (fagus06)
2009-01-06 08:40:00
ピンポ~ン! ケヤキの葉です。
scopsさんもだんだん鋭くなってきましたね(笑)。
長い間同じテンプレートを使い続けてきましたが、ちょっとリニューアルしてみました。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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