京都には熊野と名がつく大きな神社が二つあります。どちらも、紀州の熊野神社に縁がありますが、その一つ新熊野(いまくまの)神社はクスノキの巨木で知られています。
840年前、後白河上皇が創建した際に紀州の熊野から移植したとか。事実なら、移植までの樹齢も加えて約900年。さもありなんと思える巨大さです。
大通りに面していて排ガスも多い場所なのに樹勢は衰えることなく、京都市の天然記念物に指定されています。
(大きさが分かるように引いて撮影しました)
クスノキからは虫除けに使う樟脳が取れますが、京都の名木を紹介した本には、新熊野神社周辺の家では昔から衣類に虫がつかないと書いてあります。
九州では、落葉で堆肥を作るとき、クスノキの葉が混じると腐朽菌の繁殖が抑えられて熟成しないので、取り除くそうです。虫にも菌にも嫌われるんですね、クスノキは。
中国には、その防虫効果を生かした図書館があります。浙江省の寧波(ニンポウ)という町にある「天一閣」がそれ。貴重な図書を虫の食害から守るために、書庫にはすべてクスノキ材が使われているそうです。この天一閣は明代に造られたもので、中国及びアジアで最古の図書館だそうです。
(クスノキの花。去年の春に撮影)
クスノキの葉をちぎって匂いをかぐと、確かに樟脳の薬品臭があります。ところが、花は意外にも柑橘系の爽やかな香りです。春に開花するので、一度葉と花の匂いを比べてみてくいださい。
840年前、後白河上皇が創建した際に紀州の熊野から移植したとか。事実なら、移植までの樹齢も加えて約900年。さもありなんと思える巨大さです。
大通りに面していて排ガスも多い場所なのに樹勢は衰えることなく、京都市の天然記念物に指定されています。
(大きさが分かるように引いて撮影しました)
クスノキからは虫除けに使う樟脳が取れますが、京都の名木を紹介した本には、新熊野神社周辺の家では昔から衣類に虫がつかないと書いてあります。
九州では、落葉で堆肥を作るとき、クスノキの葉が混じると腐朽菌の繁殖が抑えられて熟成しないので、取り除くそうです。虫にも菌にも嫌われるんですね、クスノキは。
中国には、その防虫効果を生かした図書館があります。浙江省の寧波(ニンポウ)という町にある「天一閣」がそれ。貴重な図書を虫の食害から守るために、書庫にはすべてクスノキ材が使われているそうです。この天一閣は明代に造られたもので、中国及びアジアで最古の図書館だそうです。
(クスノキの花。去年の春に撮影)
クスノキの葉をちぎって匂いをかぐと、確かに樟脳の薬品臭があります。ところが、花は意外にも柑橘系の爽やかな香りです。春に開花するので、一度葉と花の匂いを比べてみてくいださい。
60年の木を移植したというのも、驚きます。
そしてそれがちゃんと育って今まであるというのもまた。
こういう大きな木の撮影はいろいろ困りますよね。
大きさを比較する写真は必ず1枚抑えますが、
それ以外はどこをどう切り取るか、日差しとの関係もありますし。
クスノキは北海道や東北地方には自生しませんし、街路樹などにもあまり使われていないようですね。やはり南方系の樹木だから寒さに弱いのでしょうか。
こちらでは、神社、お寺、街路樹、ビルの緑地などいたるところにクスノキがあります。
樹木の大きさを写真で伝えるのは難しいです。近くに対照物があればいいですが、自然の中ではないですから。