先日、仕事で神戸の元町に出かけたので、以前から「行こう、行こう」と思っていた竹中大工道具館に寄ってきました。大工道具そのものに関心があるわけではないですが、日本の建築に木材がどう使われたかは興味津々です。
玄関前には法隆寺の柱のレプリカが立っていて、いきなりウッドフェチの心をつかんでくれます。ヒバ(本物はヒノキのはず)を使って、当時のようにチョウナやヤリガンナで削って仕上げてあります。
(玄関にある法隆寺の柱のレプリカ。ヒバの別名はアスナロ)
「へぇ~」とか「なるほど!」と思うことがいろいろありました。「へぇ~」の一つは茶室建築の「起し絵図」。そのまま切り抜いて立体に組み立てるようになっています。展示してあるのは1辺が20cmくらいの小さなものですが、平面や壁面には部材の名前や寸法が細かく記してあります。
(茶室の設計図がそのまま立体になる起し絵図)
「なるほど!」の一つは、ヨーロッパのノコギリ。引く時に切れる日本式とは逆に、押す時に切れるノコギリであることは知っていましたが、だからグリップがハンドル式になっていることは知りませんでした。確かに、日本式の棒のようなグリップでは押しても力が入らないですもんね。
以前どこかで書きましたが、室町時代に大鋸(おが)が発明されるまでは、丸太を割って板にしていました。割裂性の悪い広葉樹が室町以前は板として使われなかったのもこのためです。その大鋸も製材道具コーナーに展示してありました。
(縦引きノコの登場で広葉樹の板が製材できるようになりました)
木材サンプルも展示してあったので、24種類全部撮影してきました。撮影禁止ではないですが、係員は多分「不審者?」と思っていたでしょう。おかげで、いつか記事で使える画像がたくさんストックできました。
竹中工務店の創業地が神戸・元町だったことも「へぇ~」でした。竹中大工道具館のサイトはこちら。
玄関前には法隆寺の柱のレプリカが立っていて、いきなりウッドフェチの心をつかんでくれます。ヒバ(本物はヒノキのはず)を使って、当時のようにチョウナやヤリガンナで削って仕上げてあります。
(玄関にある法隆寺の柱のレプリカ。ヒバの別名はアスナロ)
「へぇ~」とか「なるほど!」と思うことがいろいろありました。「へぇ~」の一つは茶室建築の「起し絵図」。そのまま切り抜いて立体に組み立てるようになっています。展示してあるのは1辺が20cmくらいの小さなものですが、平面や壁面には部材の名前や寸法が細かく記してあります。
(茶室の設計図がそのまま立体になる起し絵図)
「なるほど!」の一つは、ヨーロッパのノコギリ。引く時に切れる日本式とは逆に、押す時に切れるノコギリであることは知っていましたが、だからグリップがハンドル式になっていることは知りませんでした。確かに、日本式の棒のようなグリップでは押しても力が入らないですもんね。
以前どこかで書きましたが、室町時代に大鋸(おが)が発明されるまでは、丸太を割って板にしていました。割裂性の悪い広葉樹が室町以前は板として使われなかったのもこのためです。その大鋸も製材道具コーナーに展示してありました。
(縦引きノコの登場で広葉樹の板が製材できるようになりました)
木材サンプルも展示してあったので、24種類全部撮影してきました。撮影禁止ではないですが、係員は多分「不審者?」と思っていたでしょう。おかげで、いつか記事で使える画像がたくさんストックできました。
竹中工務店の創業地が神戸・元町だったことも「へぇ~」でした。竹中大工道具館のサイトはこちら。
どうして日本のノコは引いて、西洋のは押して切れるのか、
興味深いですが、私にはまるでどうしてか見当がつきません・・・
ちなみに押すノコはまだ使ったことがありません。
引くと押すと、どこで分岐したのか知りたいですね。
日本人は引くノコが当たり前ですから、押すノコなんて想像できないですよね。