樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

バーボンとウォッカ

2009年06月01日 | 木と飲食
お酒は普通に飲みます。若い頃、日本のウイスキーが物足りなくなってバーボンに走ったことがあり、最終的に「ジャック・ダニエル」に行き着きました。しかし、正確にはジャック・ダニエルはバーボンではなく、テネシー・ウイスキーという区分になるそうです。
トウモロコシと麦を原料にして蒸留するところまでは同じですが、内側を焼き焦がした樽に貯蔵するのがバーボン、蒸留後に炭で濾過するのがテネシー・ウイスキー。どちらも燻製の香りがしますが、私にはジャック・ダニエルの方が香りは濃いけどマイルドな感じがします。

             
         (久しぶりにジャック・ダニエルをいただきました)

ジャック・ダニエルはテネシー州産のサトウカエデの炭で濾過するそうで、その濾過槽は3m以上の深さがあり、一滴一滴濾されるのでまろやかな味わいになるといいます。
ちなみに、バーボンを貯蔵する樽はホワイトオーク。バーボンとテネシー・ウイスキーの違いは、ナラとカエデの炭の香りの違いでもあるわけです。

       
            (サトウカエデの葉。カナダの国旗のモチーフ)

ついでながら、ロシアの酒ウォッカも炭で濾過するそうです。もともとはそのまま飲んでいたようですが、1800年頃スミノフという人が蒸留後にシラカバの炭で濾過する方法を考案し、クセのない飲みやすいお酒になったとか。アメリカとロシアの酒がどちらも炭で濾過されるというのはおもしろいですね。

             
        (炭の濾過方法を考案したスミノフ・ブランドのウォッカ)

なお、これまで週3回(月・水・金)記事をアップしてきましたが、都合により6月から週2回(月・木)の掲載とします。お酒を飲み過ぎた訳ではありません。
コメント (4)
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