ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

褒められたい症候群?

2011-08-03 03:38:54 | 脳みその日常
人というのは、どうやら叱られるよりも褒められたいらしい。最近周囲にそういう人たちが増えている気がします。

例えば、うたの教室で教えている生徒さんの話。ある時「先生、もっと褒めて欲しいわぁ…」とご要望が。
「ん?なになに、どーゆーこと?」
「良いところがあったら褒めて欲しいんですけど…」
「う~ん、良いところねぇ…」
「どこかあるでしょ?」
「う~ん、フツーだとは思いますが…」
「もぉっ!」

この人は特別上手というわけでもないので、褒めるところが見つからず。といって特に下手でもない。いわゆる可もなく不可もなくといったレヴェル。ご存知のようにワシはお世辞が言えないので、こういうタイプの人にはコメントに困ることになります。だけど、良い時にはちゃんと褒めるんですよ。うん、ほんとに。

別の例は以前書いた「会長さん」。この人は川柳が趣味らしく、新聞に度々投稿しています。他人の趣味にケチをつけるつもりはありません。むしろ趣味に生き甲斐を感じるならば良いことでしょう。

ただ、困るのはその投稿が入選するたびにそのコピーを送ってくること。嬉しい気持ちはわからんでもないですが、報告されてもねえ。第一、ワシは川柳についてはド素人だし…。

年少者が年長者に「褒めて~」というならわかります。ですが、上記の例はどちらもワシより遥かに年長者。立場が逆じゃないですか。

思うに、褒められたいという気持ちは、同時に認められたいという気持ちでもあるのでしょう。でも、なぜそういう気持ちになるんでしょうか。誰かに褒められたり認められたりすることで自信をつけたいのかもしれないですね。違う見方をするなら、褒められたいという欲求は自信のなさからくる不安の表れなのかもしれません。

もし世の中にそんな人が増えているとしたら、それはそれで社会病理として対策を考えなければいけませんね。

それにしても、このタイトル「褒められたい症候群」。単なる思いつきだったのですがネットで検索してみたら意外に多くてビックリ。それほどまでにみんな褒めてもらいたいんですかねえ。ちょっと考えさせられました。

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