「寝ることが一番の楽しみ」とか言いますが、ワシはちっとも楽しいと思ったことがありません。なぜなら横になって眼を瞑ると五分もしないうちに寝てしまうからです。それも夢なんて、まず見ません。
いや、正確に言えば見ているのかもしれませんが、実際のところは記憶にないのです。他人にこの話をすると「それは眠りが深いんだよ。いいことじゃないか」と羨ましがられますが、ちっとも嬉しくありません。だってね、眠りに落ちたなと思った瞬間に目が覚めるようなものなんですから。「あれ? 今何してたんだっけ?」ってな具合なんです。
なんとか眠りを楽しむ方法はないだろうか。いろいろ考えてみました。でも問題なのはすぐに眠りに落ちてしまうことです。まずはこれを何とかしないといけません。となれば、眠らない方法を考案しなければ…。
眠らないったって、そりゃ無理な話。眠らなければ疲れは取れませんからね。眠らない方法を考えたところで体調を崩しては元も子もありません。とても「楽しみ」どころじゃなくなってしまいます。でも眼を瞑ったが最後。即眠ですから。この壁は思った以上に高いものでした。この時、頭の中では有名な歌が流れます。
「風の中の、すーばるぅぅぅううう、砂の中のぎ~んがぁぁぁああ♪」
「プロジェクトX」じゃないっての! いや、そんな大層なことはしてないな…。
もとい。思いつきました。つまりですね、眼を完全に閉じなければいいんです。「えっ、眼を半開きにするわけ?」いやいや、それは想像しただけでも気持ち悪いじゃないですか。あまりに不気味すぎます。
そうじゃなくてですね、とりあえず眼は瞑ります。そのままだと即眠状態になってしまうので、すぐさま瞼を小刻みに動かします。その際のポイントは眼に力を入れること。こうすると微妙に動いている瞼の裏側に何かが見えてきます。
「見えないよ!」って? まあまあ、そう慌てなさんな。そのうち瞼の裏側の、いわゆる黒く見えるところに何らかの像が浮かんできますから…たぶん。
他人の眼で見たことがないのでわかりませんが、この像はかなりシュールな映像です。動くデザイン画みたいな感じです。これが体験できると非常に面白いんですよ。その「動画」は毎回違いますし。
ただね、このお楽しみはすぐに終わってしまいます。眼に力を入れることと瞼を震わせることが長く続けられないからです。でも、即眠して深い眠りの世界に入ってしまうことを思えば束の間の楽しみであっても十分満足ではないでしょうか。
この方法に慣れて来ると3~4回ほどは楽しむことが可能。もちろんこれをやっている時、眠っているわけじゃありません。夢でもありません。覚醒している意識はあるんです。いうなればイメージの世界に没入しているといった感じですね。
ところで、タイトルの「半覚醒の遊び」ですが、面白いことに気づきました。唐突ですが、「はんかくさい」という方言があります。確か北海道の方言だったと思います。これは「愚かな」とか「ばかな」といった意味です。「はんかくさい」を多少乱暴に言うと「はんかくせえ!」となります。この言葉を言う時には相手に対して「ばかもの!」「愚か者」という意味で用いられます。従って使用するにあたっては気をつけなければなりません。
まあ、それはいいんですが、面白いと思ったのは「半覚醒=はんかくせい ≒ はんかくせえ=愚か者」という図式です。そうか、ワシのやっていることは愚か者の遊びなんですな。
おあとがよろしい(?)ようで…。
いや、正確に言えば見ているのかもしれませんが、実際のところは記憶にないのです。他人にこの話をすると「それは眠りが深いんだよ。いいことじゃないか」と羨ましがられますが、ちっとも嬉しくありません。だってね、眠りに落ちたなと思った瞬間に目が覚めるようなものなんですから。「あれ? 今何してたんだっけ?」ってな具合なんです。
なんとか眠りを楽しむ方法はないだろうか。いろいろ考えてみました。でも問題なのはすぐに眠りに落ちてしまうことです。まずはこれを何とかしないといけません。となれば、眠らない方法を考案しなければ…。
眠らないったって、そりゃ無理な話。眠らなければ疲れは取れませんからね。眠らない方法を考えたところで体調を崩しては元も子もありません。とても「楽しみ」どころじゃなくなってしまいます。でも眼を瞑ったが最後。即眠ですから。この壁は思った以上に高いものでした。この時、頭の中では有名な歌が流れます。
「風の中の、すーばるぅぅぅううう、砂の中のぎ~んがぁぁぁああ♪」
「プロジェクトX」じゃないっての! いや、そんな大層なことはしてないな…。
もとい。思いつきました。つまりですね、眼を完全に閉じなければいいんです。「えっ、眼を半開きにするわけ?」いやいや、それは想像しただけでも気持ち悪いじゃないですか。あまりに不気味すぎます。
そうじゃなくてですね、とりあえず眼は瞑ります。そのままだと即眠状態になってしまうので、すぐさま瞼を小刻みに動かします。その際のポイントは眼に力を入れること。こうすると微妙に動いている瞼の裏側に何かが見えてきます。
「見えないよ!」って? まあまあ、そう慌てなさんな。そのうち瞼の裏側の、いわゆる黒く見えるところに何らかの像が浮かんできますから…たぶん。
他人の眼で見たことがないのでわかりませんが、この像はかなりシュールな映像です。動くデザイン画みたいな感じです。これが体験できると非常に面白いんですよ。その「動画」は毎回違いますし。
ただね、このお楽しみはすぐに終わってしまいます。眼に力を入れることと瞼を震わせることが長く続けられないからです。でも、即眠して深い眠りの世界に入ってしまうことを思えば束の間の楽しみであっても十分満足ではないでしょうか。
この方法に慣れて来ると3~4回ほどは楽しむことが可能。もちろんこれをやっている時、眠っているわけじゃありません。夢でもありません。覚醒している意識はあるんです。いうなればイメージの世界に没入しているといった感じですね。
ところで、タイトルの「半覚醒の遊び」ですが、面白いことに気づきました。唐突ですが、「はんかくさい」という方言があります。確か北海道の方言だったと思います。これは「愚かな」とか「ばかな」といった意味です。「はんかくさい」を多少乱暴に言うと「はんかくせえ!」となります。この言葉を言う時には相手に対して「ばかもの!」「愚か者」という意味で用いられます。従って使用するにあたっては気をつけなければなりません。
まあ、それはいいんですが、面白いと思ったのは「半覚醒=はんかくせい ≒ はんかくせえ=愚か者」という図式です。そうか、ワシのやっていることは愚か者の遊びなんですな。
おあとがよろしい(?)ようで…。