湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

6/29 「わーく OnlinePicUp No.044」原稿(前半)

2014-06-30 05:05:16 | 地震津波災害ボランティア

2014/06/29 記
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7/1No.044「わーくOnline PicUp」の原稿の一部を以下に掲載する。4ページのうちの2ページ分。あとは「連載/QRカード」と「シリーズ・青少年にも参加できる活動(1)避難所内のマイクロFM」を次回記載する。

----- ここから ------

***「ケア関係者による 災害弱者保護の懇談会/『災害弱者援護・経験交流茅ヶ崎懇話会』の情報から考える!!」***

☆「要援護者」という言葉を再検討している。心身の条件に社会的弱者の方が重なっている。それぞれには昔から独自の活動があるが、東日本大震災によって、この「要援護者」という概念が再び浮かび上がった。避難誘導をする側からの「扱い注意の人間」という、どこかひとを操作対象視することのなかで生まれてきた言葉が拡がった。在日外国人や妊産婦・乳幼児を含む概念なので、非常に幅広く、災害関連時には「災害弱者」という言葉で、語った方がいいように感じる。これとて自主活動が見えにくいことは変わらないのだが。この「要援護者(ここでは『災害弱者』)」は、「障がい者」と「高齢者」などの活動は、歴史的な経過を経ているので、お互いが共通のテーブルにつく必要が見えにくいという課題がある。しかも災害については、「避難は無理、時の運」という受け止め方が当事者間に広がっている。

☆被災地では、がれき撤去もいまだに必要としているし、元気付けイベント訪問も被災地健常者の方は歓迎してくれるだろう。しかし、その場に行くことを億劫に思い、お茶会を「嫁の集まり」と呼ぶ高齢者や、薄い仮設の壁に隣人の迷惑を考え、そこに住めないと気をもむ障がい者の家族がいる。働き手の若手の流出、職員不足による施設の停滞を背景に、仮設の室内に引きこもっている方、寝たきりの方が体力の限界を迎えていることを私たち支援者は知っている。単身者の孤立とアルコール依存や心の破綻も知っている。しかし、それは現地の関連ケア専門職、長期滞在ボランティア以外、現場に接点をもてないし、任せておけばいいと被災者支援から離れていく方も多い。しかし、この困難な課題の深刻さを「仮設住宅での孤独死3県112人、宮城が最多51人」  (6/27河北新報)と記事になった。これは、アル中や転倒を気づかれなかった単身者や、やっと始まった訪問診療の谷間の衰弱者の数字で、氷山の一角でしかない。どこの家庭も大なり小なり抱えている問題が顕在化している。ここに素人は関われないのだろうか、非被災地から出かけられない者は、なす術がないのだろうか。

☆これらは近未来、大地震が予測されている湘南も「いつか通る道」ではないか。さすがに中高生には荷が重過ぎるが、彼らなりにやれる仕事はある。「わーく」は青少年の社会参加を目指している。だから、被災者の声をもっと吟味する中に、その形を探りたい。「わーく」が講師仲介をしているが、やれることを形にしたいと思う。今回はその志向のなかで、第二弾、「マイクロFM」活動を提案する。(第一弾は、被災時避難協力者サイン活動)

☆次回の高校特別授業(ボランティア塾)は、現場経験のある医療関係者の方と懇談する形の授業を予定している。





***金曜ミニ・カフェ 7/4 & 7/25 予定***

●今回はシリーズもののひと区切り。被災から撮影時2年半、仮設や県外避難生活をしている方の状態は、全く見えにくくなっている。7/4の反響編で語られることは、避難生活が始まることによって、必要なことが各家庭・各戸、それぞれ個別の事情が出てくる。その「要望の個別化」があるがゆえに、見えにくくなっているという指摘があり、そこから、実は被災前から抱え込んでいる問題が、被災することによって顕在化したととらえるべきだという話になる。復興が生活課題の解決の上でも大きな条件になっているが、家族を失い、家も仕事も財産も失っている状況で、復興どころではないという痛みも伝わってくる。福島にいたっては、隣人も離れ離れになって、現状がわからないという孤立化の問題も加わってくる。こういう、様々な問題がどのように関連し、今どこからどのように手をつけて行ったらいいのかという課題に迫る話が出てくる。

●7/25は、資料の少ない視覚障がい者の方の被災体験。そして、障がい者や高齢者施設関連の方の利用者避難をめぐる職員サイドからの証言。秋から冬にかけて、懇話会のゲストに、この被災施設の関係者を体験の語り部として招待する交渉を「わーく」がやっている。地域差がありながらも、
個別の課題をつかみ返したいと考えている。


------ ここまで ------

相模大野からの帰り、湘南台の藤沢図書館に寄って、在庫本を借りてきた。藤沢小田急で本職筋のお中元を贈ったのはいいが、その借りた本を置き忘れてきた。慌てて取りに戻ったが、小田急が我が家に電話をした後。お礼を言って引き上げたが、今度は乳児を抱えた母親のベビーカーが、辻堂歩道橋スロープから突然滑り落ちてきた。私よりひとまわり上の老婦人に体当たりして止まり、ご婦人は怪我をした。私が通行していた高校生に協力をもとめ、応急処置と交番・119への連絡をした。変なことばかり起こる日だった。怪我は擦過傷程度で済んだが、高校生は協力してくれる。まわりがサラリーマンだったら、まず非協力素通りだ。こんなことがあるから、高校生は被災時協力してくれると思うのだ。

ふと家について本を持ち帰ったか背筋が寒くなったが、無事持ち帰っていた。しかし、ベビーカーに子どもが乗っていなくて幸いだった。そして目の前で起きていることなのに、避けない高齢者の身のこなしの遅さに、「要援護者」の意味を再確認したのだった。

夜間傾聴>なし

(校正2回目済み)


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