2014/04/29 記
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今回は「『わーく』PicUp No.042 2014/05/12」の最後の紙面「即時避難が難しい人の 被災孤立を防ぐ携帯」の草稿です。平障連の会で、最低限の防災活動ということで、紹介したとき、「汎用個人医療情報QRカード+SOSカード、避難協力者表明サイン、携帯メール」の3つをあげました。その際、携帯所持者は多いものの、メールを使っていないことが分かりました。そこで、メールを取り上げました。前回の「避難協力者表明サイン」と同様、最低限の準備で始める災害対策です。当たり前が大事。
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///// 即時避難が難しい人の
被災孤立を防ぐ携帯/////
☆災害に備えて私たちは様々な要請を受けている。確かに災害に各家庭・個人が集団避難行動を身に付け、危機脱出策を講じることは備えることは必要だし、地域の絆を育むことも助けを得るという点で必要だ。見返りに隣人の援助もやむ終えない。しかし、いつ起こるのかわからない物事に金や労力を割くのは面倒だ。第一、口うるさい隣人と責任の重い関わりを持つのは、憂鬱でしかない。なるようになるさ…そんな想いを描いていまいか。なかには、我が家には寝たきりの親がいるからとか、障がいを持つ身内をかかえて、迅速避難なんてできないということで、運を天に任せるという想いでいる方もいよう。特に後者の「要援護者(災害弱者)」を抱える家族は、集団避難行動にあわせること自体が困難だ。
☆では防災グッズと非常用食料や水を備蓄することも、値段を見ると気が向かない。災害が起こらなければ、備蓄食料や水は保証期間が過ぎたら捨てることになる。そういう気持ちを変えることは、なかなか難しい。最低限、何を準備しておいたらいいのだろう。常温保存性が高く加熱の必要がないレトルト食品を普段の食事に使って行くとか、調味料は空にしない、ビニ袋はためておく、大切な通帳・印鑑類はまとめて持ち出せるパックに入れておくというような、「日常生活に重複した工夫をする」という視点を出来そうな範囲で実行するのがいいが、「絞り込んだらこれだけは」という基準で選ぶものは、「生存の確保」ということになろう。「避難先(合流地点)の家族内確認」と「靴・メガネ・入れ歯・衣類(冬季は防寒衣)確保」、そして「携帯電話と電池式充電器」がいる。
☆この「携帯電話」は、大災害時、回線が使えなくなってしまうが、特に自主判断を要求される「要援護者」を抱える方は、情報メール受信と救助と生存表明の「メール」を使うこと、緊急音の発信源機能を使うことなのだ。通話は発災直後から回線飽和で通じなくなる。しかし「メール」は、発信できれば、時間がかかるが相手に届いたという事例を、東日本大震災のなかで体験した。
☆大地震で建物が崩壊し、その建物の下敷きになって身動き取れなくなったとき、人家離れた場所に外出中被災したとき、地元障がい者団体のSNSまたは、特設メール先にメールを送るのだ。障がいや傷病等のため当事者さんの操作は難しい場合は、ケアしているご家族などの方が、メールだけは使えるようにしておきたい。「いま・どこ・だれと・状態・要望」を団体特設メール先に送るのだ。また、地元所属団体は、「受け皿特設基地局設置・生存メール集約と要望対応」を日常から運用しておく必要がある。視覚に障がいがある方は、音声入力・読み上げ等アプリを組み込んでおく必要がある。また携帯には、防犯ブザーアプリを組み込んでおくといい。救助隊が探しにくるときに、音を出して、生存表明するのだ。上記タイトル右端はiPadのアプリだ。非常用防犯ブザーと、メール、通話が組み合わされている。
☆身動きが取れない方は、「ネットワークの中に身を置け」ということだ。それをつなぐのが「携帯メール」だ。また長期間停電もあるので、電池式充電器がいる。非常用代替電源だけのものがある。充電能力があるものを準備するようにしよう。また、最新のスマホは画面がつるつるなので、昔からの携帯(ガラパゴス携帯、略して『ガラ携』とも呼ぶ。)がお勧めだ。
(飛田)
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(校正1回目済み)
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