2015/04/19 記
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相模大野校の面談を終えて、某私立高教員の++氏とファミレスで会った。陸前高田にこの4年間、災害ボランティアに参加されている方で、初期の頃、がれき撤去の際、怪我をした同輩を高田病院で治療させた際、院長と知り合った経歴を持っていた。弁当宅配活動の「さんさんの会」のサンマを引き受ける活動に協力していて、その現場で私と知り合った。
話は県立高田病院の訪問診療に携わっている看護師さんと、接点がとれないか仲介をお願いしたのだった。ただ++氏自身、生活支援に関心がある方ではなく、被災地ツーリズムに関心を深め、高校生の引率を考えている方だ。茅ヶ崎の高校生は南三陸に向かっているので、私が中古自転車で、大船渡からの自転車見学の下地を作ったが解体することになり、その後、彼と知り合ったという、なんとも間の悪い出会いだった。
連休に行けるかなという彼に、訪問治療(看護)の現状を語れる方の仲介を頼んだ。石木元院長に直接頼めばいいのではと彼は言う。被災地現場の医師はさすがに呼べない。その辺の感覚が伝わらない。ちょっと心配ではある。
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市議選が始まった。だいぶ入れ替わりそうだなと思いつつ、QRカードの件は、特集ページを組んで、次期新市議の方に読んでもらう準備を始めている。処方箋&病歴のQRシールの実験を始めるために、近いラベルシートを購入した。防水インクでどの程度解像度を上げられるかとか、繰り返しの着脱はクリアできるかという基礎的なところから実験をし、「お薬手帳」との併存から、カードの採用に進む道筋を具体的に描かねばならない。
しかし、ここで「なぜICカードや、インターネットカルテではないのか」という質問への答えを準備するには、医療関係者の意見を集める必要がある。非常用携帯中継局の設置にドローンを利用する試みなど、4年前とは環境が変わっている。なおかつ古い技術QRコードを持ち出すメリットを書かねばならない。ここには、ICチップを保管できる防水ケースをベルトにつける案もあり、病状データ更新の頻度を利用者負担が少ない形で、現実味を持たせる技術が求められている。行政主導ではプライバシー管理が危うい方向に動かないかとか、民間管理の場合、漏洩対策をどうするかという方策もシステムの中に織り込む必要がある。その議論まで特集に書くかという具合に、迷路を彷徨っている。
基本は非被災地では3.11震災は過去のものに押し流されており、災害弱者の安全避難後の救急医療と避難生活支援の課題の関心は専門職のものとして思考停止、あるいは無関心の彼岸に押し流されている。障がい者分野の関係者との空転も、今は覚悟して進まねばならない現状にある。QRカードの場合は有効性と実現可能性から入らざるを得ない。必要性は封じ込められている。
災害弱者支援の意識を持った市議は出てくるか、覘いてみてはいるのだが。
夜間傾聴:**子
住職
p.s.●「共震ドクター - 阪神、そして東北」購入
(校正1回目済み)