湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

6/29 外出困難者サポートと対象高齢者の絞込みを

2012-06-30 04:39:05 | 引きこもり
2012/06/29 記
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母のデイサービスの見学に同行することに。要支援の範囲の機能維持回復を目的とする施設なので、父が入っているような重篤な方はいない。要支援の場合、病院のリハは、順待ちまたは断られることもあるとか。

見学というのに、迎えにきてくださったので、バスの乗り継ぎ手間が省けて助かった。私は母のニーズとのマッチングが取れるかを考えてはいたが、実は他の邪念(笑)も抱いていた。いわゆる外出困難のある高齢者集団と話す機会が得られたということだった。

はじめ、「白髪だが場違いな奴が来たので、何事か」と思ったそうで、正直な告白に大笑い。この方は92歳の女性。つかまり歩き、杖を使って近所なら出かけられるのだという。家族は別居。そしてもうひとりの男性は80代後半。自称「軍人さん」だという。女性集団に男性はどこでも劣勢だが、へこんではいない。

休憩中に震災が起きたら避難応援があるかと別の女性に聞いた。観念していますよとあっさりいう。

短時間だったが、お互いの結束力のようなものを感じ、背景の職員の方の場作りの跡を見た気がした。重度の方の場合、認知症の有無に係わらず、こういう集団意志を感じることはない。

施設は交流の場なのだと職員の方が説明してくれた。

ところが被災した地域の話をすると、体調の衰えを恐れると即答が返ってきた。施設の被災などでサービスが止まり、通いが出来なくなって在宅になると、一気に心身の衰えが出てくる。ストレスや生活の変化から引きこもりがちとなり、筋肉など体調が落ちてくるのだ。この流れの中で、孤立感を深めたり、家族の足手まといという自己嫌悪の悩みが高齢者を襲う。今回会った方は、この施設に来ないとボケるからねと、自覚的にデイに参加していることがわかる。

避難所から仮設に入った高齢者が、一気に心身を弱らせていくのは、家族の中で生活再建への協力、自分の位置がうまく見つけられなかったり、友人との交流が断たれたりすることによる孤立化という泥沼に足を踏み込んでいるからだ。

ここに来ている方々は、仮設に入ったとき、どうされるのだろう。調理や洗濯の手伝いは出来ても、生計の立て直しや、子育ても、子どもが大きくなっていて、そんなことは手に負えず出来ないという。

「市役所の方?」と聞かれて慌てたが、買い物や通院の補助を手伝う方は、実は支援する主力がこのレベル。就労や地域再建には体力不足という、私の今まで考えていた方のことで、このレベルの方がこれほど結束力があるとは、思っていなかった。昔取った杵柄である。

仮設でサロン活動を行なったり、協働軽作業を行ったりするとき、その主力は、今回私が出会った世代の方を介護する年配者の方々になる。嫁姑の関係が入ったり、より元気な相対的若手が場を占領してしまったりする。また今回の「軍人さん」ではないが、男性はこうした交流の場には、とことん不器用だから、年配の息子さんが高齢者と呼ばれて、言葉を無くしている方がいる。ああ、高齢者支援と言っても、対象を漠然とさせていては、いけないのだなと思う。

単純に年齢では分けられないが、結束力を持ちながらも、表の場で結束できない方がいる。ここは意識しておいていいと思う。個別支援に踏み込んだとき、外出困難という概念で間接的に境界をひけば、今回会った方々のような立場の高齢者の方が、サポートの優先対象となる。

母を残し、面談を済ませ移動。レポート受け渡しを済ませ、帰りに寒川で途中下車して、図書館の書籍更新を済ませ、急いで茅ヶ崎駅南口の茅ヶ崎コーヒー店へ。私のペットレスキューの仲介活動を評価してくれた「Action for Human & Nature,Animals」の**さんと合流した。しかし喫茶店は「歌声喫茶」に貸し切りになっており、前回の臨時休業と続けて2回、喫茶店の前の合流となった。

**さんが編集する同誌No.3 に、私の活動インタビューを載せてくださっていた。感謝。

医療関係者の動物愛護の関係誌だが、お隣の藤沢市からの活動で、東京・千葉等の大学の医療関係者が執筆されていた。茅ヶ崎への読者拡大のお話があり、サポセンに同誌を置く仲介をすることになった。

PSWやOTの卵の方の災害ボランティア参加に、情報があったらとお願いしてきた。

話をしてきて「見守り支援と民間交流をめざす『広田半島通信』」発刊のための協力要請文を作ることにした。今夜は**子の不可解な怒り対策に余力をあてるので、明日夜に作業する。

●「手づくり油読本」

を借りてきた。陸前高田・大洋会の椿油の活用を考える資料だ。


夜間傾聴:**子(空振り)
     橋本3君(仮名・母親)

(校正2回目済み)

コメント
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