湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

6/21 共同行動のタイミングは難しい

2012-06-22 05:00:46 | 引きこもり
2012/06/21 記
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セカンドブックアーチ(NPOに古書を提供するNPO)のYさんから応答の電話が入った。国内のNPOを通じて、タンザニアのンゴロンゴロ島に届けられた書籍へのお礼で招待されたとのこと。活動の拡がりに拍手というところだ。

しかし、日程を聞いて憂鬱になった。まもなく出国して、帰国が7月初旬だというのだ。7月初旬は、三井君のスケジュールが東京に集中しており、広田町周辺の仮設に文庫配本が出来ないのだ。またかと血の気が引いていく思いがしている。仮設巡回をしながら仮設代表と話をして、文庫を受け入れの話をまとめたのが3月、もう一箇所の仮設が4月契約なのだ。後者には5月末頃という言い方をしてきた。しかしそれが車の譲渡に時間がかかり6月にもつれ込んだ。それがまた7月中旬を過ぎようとしている。共同行動の難しさを改めて感じている。

これは文庫の問題なのではなくて、文庫という先発活動がスタートしないと、そこと関連付けられた後発活動や、災害ボランティアの中の「生活見守り支援の新規活動」の立ち上げのモデル作りとなる現地の活動が宙に浮いてしまうからだった。

大きなところでは経済活動のセイフティネットとならぶ、地域保健と医療・福祉のセイフティネット作りに連なる「外出困難者の個別支援」のモデル作りであり、一方、家族の喪失や窮状の長期化による「ひとの孤立化」、「家族を支える中高年の精神保健上の危機」は火急の問題となっている。

だから有効な駒を進めていく質を持った生活支援の立ち上げは、このテンポではとても間に合わない。焦っても事は進まない。しかし、支援活動の常識に様式化されて、表現の契機を結果的であれ閉ざされては、新規活動の立ち上げすらおぼつかないだろう。災害ボランティア活動の中でも、「支援の網の目から落ちていく人々」「見えない人々」(社会的弱者)の被災者の素顔を見失わないこと、これは支援者として肝に命じておかなくてはならない。

私の模索が無に帰さないようにするためにも、「防災」の領域にも複線的に提言を始めている。「災害初期誘導員制度」、「生活と医療のIDカードのQRコード化」の小さいながら影響を持つ提案2点。優先すべきは、被災者・被災高齢者の生活困窮や孤立化防止対策の活動だ。手がかりを育てよう。思案のしどころだと、湘南に関連づけられる現地活動の接点を探している。ともあれ秋の講演会と広田半島通信発刊からはじめていく。

録画しておいた「NHK震災ドキュメント2012「“震災失業” 被災地はいま」」をみた。石巻の被災者の窮状は、昨年、夏の終わりから語り続けてきたことが、行政が対策を打てぬまま、事態がむき出しになってきた感がある。失業と生活資金放置の問題だ。これを失業者本人の意思の問題と言える者はいまい。

50代後半になって転職を余儀なくされている方、転職先の労働で脊椎を壊し、医療費が払えないため病気を抱えたまま、無理をして職をさがしている方、自営の店が被災し二重ローンを抱えて、軌道に乗らぬ店を諦めて県外移住を図ろうとしている親子。

誰も支援出来ないのだろうか。しかし、被災地にはより高齢の就労年齢を超えた方々が、障がい者が、乳幼児を抱えた母子が、影に置き去りにされている。被災地だからこそ、そのことが顕在化して立ち現れているのだが、常に忘れ去られている。まずはここから、一般人の支援の形を定式化していく作業は、ひとりでも始められる。とにかく、言った事は、必ずやる。やってなんぼの活動がボランティア。動け。

モビリア仮設図書室から塩害対策と、塩害に強い園芸作物の関連書を求められていたが、専門書を除くと、実用書が見当たらなかった。その検索の際、JA全農の資料が浮かんできた。「津波による塩害対策と水田の土壌管理について」という被災地農家向けの文章が出てきた。利用する機会もあるかもしれない。下記にリンクを張っておく。

●「津波による塩害対策と水田の土壌管理について」

昨日はサポセンには立ち寄れなかった。私の昔の塾の講師をしていたKさんと、スーパー「たまや」でばったり出会って話し込んだのが原因だった。私と同じX1だったが、仙台の再建の仕事を請負う土木関連企業の事務職をやっていた。役職についているのだろうが、福島の関係を請負った他社の話を教えてもらった。かなり政治色の強い話だった。やはり原子力村健在という話だ。裏づけ証拠を提出できないのでブログには、かけない。ただ被爆し職を失った人を誰もみてはいない。

喫茶で向かいに座りながら、茅ヶ崎の生活も長くなっていたのだなと思った。

今、高田病院の石木幹人氏の講演記録を探っている。茅ヶ崎の関係者が受け取るべき、メッセージは、病院が作っている被災地における地域保健医療と福祉のプランからよみとれないかと探索中。多忙な病院業務を抜ける可能性はあるのだろうか。後援を生かせなかったら、失礼にもなる。


夜間傾聴:橋本2君(仮名)


(校正3回目済み)

コメント
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