
日本料理になくてはならない香辛料、素人の自分にもワサビや生姜や山椒の3つくらいはすぐに答えれる。それを、どう調理するかは答えられない。答えられないがいただくことは人に負けないと思う。
そのうち身近で目にすることが出来るのは「山椒」、我が家にも小さいが葉山椒が1本ある。この若葉は「木の芽」と呼ばれ、独特の香りと辛味がある。冷奴や刺身のつまにしたりお吸い物に香り付けに浮かべたりする。料理に乗せる前、両手でパーンと叩く、するといっそう香りが増す、と聞き覚えている。
この季節、春先に咲いた花が濃い緑の実に育った。その実を佃煮に加工する事は古くから伝わる日本人の食文化のひとつになっている。食欲のないときは増進の友になったり、身体をシャキッとさせたり、と思い方で、味の深みが増す。
その実をいただいた。その量は少々ではない。山椒は雌雄異株でそれだけでは実がつかないことも教わった。家内が佃煮の準備にかかった。山椒は小粒でもぴりりと辛い、というものの例えがある。歳相応の嫌われないピリ辛になれるか、家内の調理にかかっている。
(写真:辛さを忍ばせている緑濃い山椒の実)