日々のことを徒然に

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忘れられる文化

2010年05月16日 | 生活・ニュース
               

ずいぶん前から食べ物の旬がなくなった、と言えるくらい食べたいものがいつでも食べれる。旬の物がうまい、という言い方を忘れそうになる。野菜は光合成ならぬLDE合成の時代へ移るという。そこは太陽の陽を浴びる畑でなく自動化された工場となっている。

野菜の栄養素については理科の時間に学んだが、大方は頭外へ抜けている。今は妻の手料理任せで栄養素を考えることは全くない。CMで流され、もすごく効くというサプリメントのお世話にはまだなっていない。畑から直送の新鮮な野菜をよくいただく。これで助かっているのかも知れない。

餅を旬の物といえるかどうか分からない。が、子どものころのは正月にしか食べれなかった。我が家では年末と旧正月の2回、杵で餅つきをした。親戚全部のそれを搗き終えるのは夕方になった。その杵の音がしなくなってもう長い。今は、いつでも食べれるが、弾力のある杵の味にはほど遠い。

軒下に石と木の臼が無造作に並んでいた。ちょっと触ってゆすってみた。石臼を乗せた台はしっかりしている。これならまだ使えると思いながら、こうした日本独特の文化が忘れられていく事に一抹の寂しさを感じた。

(写真:もう使われることはなさそうな石と木の臼)
コメント (12)
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