月2回の陶芸教室で粘土をこねる。自分なりの工夫や指導員の助言などでいろいろな形に挑戦する。自慢ではないが同じものは二つと出来ない。湯飲みでも皿でも茶瓶でも、似ていたら拍手ものだ。それでも楽しい。
乾燥させ素焼きする。次が色づけ。陶芸用の絵具で絵付けする人もある。その絵心たるやいかに努力してもとうてい及ばない。絵付けした人もそうでない人も釉薬を使う。釉薬は粘土や灰などを水に懸濁させた液体で準備してある。
粘土の種類と釉薬の組み合わせで色合いがきまる。教室にはその組み合わせと出来上がりの色見本が、本焼きの種類ごとに並べてある。本焼きの種類とは「酸化と還元」の2方法がある。
素焼きした作品と色見本を見比べながら考える。完成した色合いを思いながら2種類か3種類の釉薬を使う。浸ける時間は1秒から8秒、真剣に数える。釉薬で絵を描くこともある。
次の教室のとき本焼きが終わっている。教室に入ると、まずすることは前回の作品を手にする。なかなか思ったとおりの色合いになっていない。時にはどうした加減か、思いもしない色合いに仕上がっている事がある。そんな時はなんともいえないいい色になっていることが多い。本当は失敗なのに、ニンマリする。
「いい仕事をしてますね」で有名なあの番組。色合いは偶然にそうなったものもある。ましてや素人、形も色も全てが偶然の仕上がりに等しい、そこが楽しみでもあり面白い。当分、この遊びからは抜けれないようだ。
(写真:この色付け見本を参考にして釉薬を選ぶ)