日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

競り合うから芹

2010年05月23日 | 地域
               

「芹を摘む」。高貴な女性が芹を食べるのを見た身分の低い男が、芹を摘んで自分の思いの遂げられるのを期待したが、徒労に終わったよいう故事がある。このことから恋い慕っても無駄なことにいう、思い通りにならないことをあらわす(広辞苑)。

芹は春の七草の1番目に数えられ若い芽を食することで知られるが、根を浸し物や和え物にしても喜ばれるという。芹という名前は田んぼや川べり、湿地に自生するが 1ヵ所に「せり」(競)合って生えることから「せり」という、真否は知らないが面白い。

そんな芹の小さな花が道沿いの小川にその名前の通り競りあって咲いている。清いな水は芹の間をゆったりと縫って流れる。そこだけは子どものころに見慣れた小川のどかな光景を感じさせる。

花言葉は「魅了・清廉潔白」という。道路から花を見下ろしても関心を示す人は少ない。取る人もいないのは恋い慕っても無駄になるからか。だからますます競り合いながら広がっていきそうだ。芹は清いな水に感謝している、風に揺れる白い花がそう言っている。

(写真:競り合って綺麗に咲く芹の花)
コメント (2)
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