ずいぶん前から食べ物の旬がなくなった、と言えるくらい食べたいものがいつでも食べれる。旬の物がうまい、という言い方を忘れそうになる。野菜は光合成ならぬLDE合成の時代へ移るという。そこは太陽の陽を浴びる畑でなく自動化された工場となっている。
野菜の栄養素については理科の時間に学んだが、大方は頭外へ抜けている。今は妻の手料理任せで栄養素を考えることは全くない。CMで流され、もすごく効くというサプリメントのお世話にはまだなっていない。畑から直送の新鮮な野菜をよくいただく。これで助かっているのかも知れない。
餅を旬の物といえるかどうか分からない。が、子どものころのは正月にしか食べれなかった。我が家では年末と旧正月の2回、杵で餅つきをした。親戚全部のそれを搗き終えるのは夕方になった。その杵の音がしなくなってもう長い。今は、いつでも食べれるが、弾力のある杵の味にはほど遠い。
軒下に石と木の臼が無造作に並んでいた。ちょっと触ってゆすってみた。石臼を乗せた台はしっかりしている。これならまだ使えると思いながら、こうした日本独特の文化が忘れられていく事に一抹の寂しさを感じた。
(写真:もう使われることはなさそうな石と木の臼)
時には使って上げたいけど、準備と後始末に随分な時間を取られるのでついつい・・・。
「だいがら」は引っ越すとき父が切って処分し、惜しかった~と母が先日のこと話していました。
作った超大型野菜工場がある。
大型ビニールハウスが何十棟もあり 暖房・
空調設備が完備されていて 周年葉物などの
野菜を生産出荷している。だから旬‥と云う
野菜はないのだ・・・
全国で促成栽培など季節感の無い野菜が出回
っている。わが町のスーパーでは「スイカ」が
1玉1500円ほどで売っている・・
今は家庭用の餅つき器でついています。我が家も餅つき器で・・・・・。
自治体のイベントなどでしか昔ながらの餅つきは見られなくなりましたね。
我が家の石臼はある施設へ寄付しました。いまどうなっているでしょうか。
我が家では祖母が餅つきの総指揮をとっていました。勿論、もみ手もぴか一でした。
懐かしい光景を思い出します。
旬という字が辞書から消滅する日がくるかもしれません。スイカも並んでいるとは驚きです。
臼も杵も餅つき機もないのですが、家内の実家から届き物で正月をすごしています。
餅は餅屋といいますが、機械つきが普及し餅屋も大変な思いをされているでしょう。