日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

山里か里山か

2010年05月03日 | 地域
               

ゴールデンウイーク、なぜかNHKだけは「大型連休」と放送する。それにはそれなりの深い意味がある。感覚的にはNHKへ軍配をあげたい。好天に恵まれ人人人、車車車が画面に映し出される。そこには景気の悪さは感じられない。

大型連休中に故郷の風を満喫される人も多かろう。ある知人は、年老いた両親に変わって田おこしするためこの連休には故郷へ帰っている。しかし、周囲は荒れるにまかせた田が増えており、あと何年こうした米作りが出来るか不安という。

中山間地や離島の過疎化・高齢化の進行で、これらの集落の状況が準限界集落から限界集落となり、これを超えると超限界集落からやがて消滅集落になるという。学者の考えた言葉だが、生活道路の管理や冠婚葬祭など、共同体としての機能が衰え、やがて消滅に至るという状況を表現している。

「山里」といえば山中にある人里、「里山」といえば人里近くにあって人々の生活と結びついた山や森林(広辞苑)、文字を入れ替えただけでイメージが違ってくる。行政も限界集落の活性化へUJIターンへの推進など再生への取り組は始まっているが、限界という言葉を覆すのには年月が必要だ。

農は国のもと。農体験を一過性のイベントとせず、継続してできる仕組みを地域と共同で行政が行い、集落の再生へつなげて欲しい。田は天然のダムという。水豊かな自然の復活にも連なる、麓に見える静かな集落を見ながら思っていた。

(写真:いつまで眺めてもあきない景色)
コメント (2)
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