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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

石焼いも

2009年11月14日 | 生活・ニュース
               

窯を積んだリヤカーを引きながら「いーしやぁーきいもー、いも」と呼びかけながら売る姿は冬の風物詩だった。最近はリヤカーは軽トラックに、呼びかけは拡声器に変わった。石焼いもは暖めた石の熱で間接的にゆっくり焼くから甘く出来上がって「美味い」と聞いている。

石焼いものいい匂いがしている。「100グラム100円」の看板の横で何人かのご婦人が買い求めている。昼食を済ませたばかで欲しくはないが「写真を撮らせて」と頼むと店主が「こっちを撮りんさい」と焼き始めたばかりの窯を開いてくれた。

「まだあります」小走りに駆け寄ってきた婦人に「待とったでよ」と店主。顔なじみのようだ。話しているうちその婦人は、この店主が店を出す日は30分くらい車で走って買いに来るという。「今日は20個ちょうだい」。女性や子どもに人気があるが、さしさわることもあったりして女性が買うのをためらうことも多かった、というがそれは昔の話しか。

焚き火や風呂を炊いた残り火でいもを焼いた。こちらは焼いもという。美味しい焼いもにするには、いもを暖かい灰で覆い決して直火に当てないこと、焚き火の終わるころに焼くのがいい、こんな祖父の話を思い出した。最近は焚き火ができなくなりこの味わい方は難しくなった。

ニュース映像で見る園児などがツルを引き抜き、彼らの顔ほどもある土のついた薩摩芋をかざして喜ぶ姿は微笑まい。それを身ながらふと思うことがある。終戦からしばらくはあれが主食代わりにもなった。再び主食になる日が来ない社会にしてやらなければと。

(写真:釜の中のいも、6機連なっていた)
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コメント (4)
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