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☆トルストイに恋して

2008年07月06日 01時12分08秒 | 文学
両親が遊びに来たので「Wiiスポーツ」でテニスとかボーリングをする。
お年寄りでも楽しめるゲーム機であることを実感。

光あるうち光の中を歩め (新潮文庫)トルストイの「光あるうち光の中を歩め」(新潮文庫)を読んだ。
トルストイは熱狂的なキリスト教徒というイメージなのだけれど、きちんとキリスト教を批判する人物に納得できるキリスト教批判を言わせている。このへんで、弱い敵を登場させて甘いことを言わせてコテンパンにやっつけられるようなことをやっていると、出来レースで駄目だなと思うのだが(そういうことってよくあるのだが)、そんなことがなく、すごい。
読みやすく、おもしろかった。
真摯であるということは何よりも素敵なことだとトルストイを読むと思う。
福音書に最近少し興味がある。いつか読んでみるつもり。
トルストイと言えば、この間書店で「戦争と平和」は岩波文庫と新潮文庫のどっちが良いのだろうかと最初だけ読み比べてみたのだが、値段も安いし新潮文庫でいいかなと思った。新潮文庫だと四冊で読めるし(岩波文庫だと六冊)。

ベッカムに恋してグリンダ・チャーダ監督(知らない)の「ベッカムに恋して」を録画していたので見た。
イギリス社会のなかで暮らすインド人の女の子の話だった。
インド人の両親の言うように暮らしていくのもありなんじゃないかなと最近は思ってしまう。アメリカに渡って女子サッカーの選手になるのって大変じゃないかなあ。
個人の力をひとりで精一杯発揮することが最もいいことだというふうには最近思えなくなっちゃったな。
「マッチポイント」のジョナサン・リース・マイヤーズが女子サッカーチームの監督役で出ていた。かっこいい。
キーラ・ナイトレイは昔から思うのだが、顔を見るだけで不快になる。まあそういう役なのかもしれないが、あんまり傍に寄りたくないひとだなと思ってしまう。
おもしろい映画だった。

「光あるうち光の中を歩め」も「ベッカムに恋して」も考え方の対立を描くのだが、ふたつの意見があってそのどちらもそれぞれの論理のなかでは正しい場合(だいたいいつもそうなのだが)、結局はそのときの気分でどっちが自分に合ってるかで決めるしかないものなんだろうなあ。
理屈で考えても解決できる問題ではない。
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