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☆プラトン「ゴルギアス」感想

2008年07月10日 22時54分56秒 | 文学
最近はコメント欄はほとんど読んでいなかったのだが、内田樹のブログのコメント欄(とトラックバック)が閉鎖されている。
うーむ。

ゴルギアス (岩波文庫)ソクラテスによるニーチェ批判とアランが言っていて興味を持った、プラトンの「ゴルギアス」(岩波文庫)を読んだ。
久しぶりにプラトンの本を読むと面白かった。
最初、ねちねちと責めて嫌なやつだなとソクラテスのことを思っていたのだが、読んでいると、いや、この人は本気なのだなと印象が変わり好感が持てた。
僕自身がそうできているとは全く思わないが、トルストイとかソクラテスとか真面目に真剣に考えている人に最近とても好感が持てる。
ただ生きるだけではなく、善く生きること、快楽のためでなく善きことのために生きること、それ以外に生きていく目的ってほんとはないんだなあ。
斜に構えていては読めない本というものがある。

読んでいるとソクラテスの話に「え、そうかあ?」って思うところはあって、ソクラテスの対話(対戦)相手カルリクレスに「もっとがんばれよ!」と思うこともあるにはあったのだが、しかしソクラテスのように考えて生きたひとがいたということがそれだけで素晴らしい。
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