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☆すべてが駿になる(映画「ゲド戦記」感想)

2008年07月12日 12時53分11秒 | 映画
ふと触ると、頬の下あたり、エラの下あたりにヒゲの剃り残しがある。
この感覚懐かしい。
これだから電気カミソリは駄目なんだよ。思い出した。ここをいっつも剃り残しちゃうんだった。で、見つけると一日中触ってしまうのだった。
だから私は電気カミソリをやめたのだった。楽ではあるのだが。
週一回くらいは手動でじょりじょり剃ったほうがいいかもな。

この前、お酒の席で話していて森博嗣の話になり、「スカイ・クロラ」シリーズはあんまり好きじゃないけど「すべてがFになる」シリーズは面白いということを聞いた。どんな場所でもどんな些細な話でも本の話だけは決して忘れない。バスで後ろに座った人たちが話していても聞き耳を立ててしまう。
で、森博嗣の話は聞いたのだが、推理小説には興味がないので「スカイ・クロラ」の、特に映画に惹かれて予告編などを見てみた。
戦争、飛行機乗り、というところには魅力を感じないけど、大人にならない子供というセンチな設定には惹かれる。
大友克洋の「AKIRA」のアキラくんとか、松本零士の「銀河鉄道999」の”キカイのカラダ”とか、まあそういう設定って年取った少年には魅力的だ。
押井守というところももちろん気になる。
ものすごく好き、ではないが気になるひとだ。
あとはシャマランの映画「ハプニング」も気になる。
が、DVDでいいかなあ。

来月発売の文庫では、
カズオ・イシグロ「わたしを離さないで」(ハヤカワepi文庫)
よしもとばなな「ひとかげ」(幻冬舎文庫)
東野圭吾「容疑者Xの献身」(文春文庫)
が気になる。
「わたしを離さないで」はやっとこさ読める。
よしもとばななの本は「とかげ」のリメイクらしいけどどういう本なのだろう、「とかげ」ってどんな話だったか憶えていない。続編ではなくリメイクというのもよくわからない。市川崑か。そのうち「キッチン」のリメイクもするのだろうか。そのときは「キッチン」のリフォームと呼びたい。
東野圭吾の、このシリーズは最初の短編集は読んだけど二冊目は読まなかった。東野圭吾は最近の推理小説のなかでは例外的に読めるのだが(昔からの頑固な推理小説好きが偉そうに言っているように聞こえるがそうではなくて単に僕でも読めるってことです)、たぶん福山雅治のドラマが面白くなかったせいでそれに影響されてつまらなく感じた。

ゲド戦記録画していた宮崎吾朗監督の「ゲド戦記」を見た。
公開時に悪い評判ばかりを聞いていてどのくらい酷いものかと期待していたのだが、そこまでひどくなかった。
確かに下手なのかもしれないが、おもしろい部分もあった。
音楽でも映画でも小説でも、ここは誰だれの影響だ、とか、ここはあれだな、とかいうことを感じることがあるとわりと嬉しい。
この映画は多くの部分が宮崎駿の引用で出来ていた。
これは、すごかった。
例を挙げると、「ベッド取っちゃって悪いね」(「魔女の宅急便」)の台詞とか、犬(この映画ではテルーという少女)が普段はあまりなつかないのにこの人にだけはなつくのを驚く(「ルパン三世 カリオストロの城」)場面とか、抱き合って本当の名前を口にする(「千と千尋の神隠し」)とか、まあ満載だった。
息子はすべて父の映画から学んだのだと(勝手に)思って(勝手に)感動した。
最後は「まんが日本昔ばなし」のようだった。市原悦子の声の山姥(やまんば)に主人公が襲われ、そして倒すシーンを何度見てきたことか(涙)。
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