”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

マラソン考② 

2007年06月27日 | 「マラソン挑戦」
 マラソンは孤独で暗いスポーツだ。作家の故灰谷健次郎やシンガーソングライターの高石ともや氏達愛好家がどんなにマラソンの楽しさや明るさを強調しようがそれはゴール後の話であって苦痛に耐え、上がる息に喘ぐレースの最中は辛く、苦しいに決まってる。マラソンには他のスポーツに見られる俊敏性や躍動美、競技中の他の参加者との交歓や歓声が無くただひたすら孤独だ。迫り来る自分の体力の限界との戦いであり、その本質はストイックと克己だ。ひよっとするとマゾヒステックでさえある。
             
 四二キロに飽きた人は一〇〇キロのウルトラマラソンやより過激なスパルタンに挑戦する。はては福岡~東京千キロに挑む人が出てくる。こうなればまるで叡山の修行だ。人々はゴールで手を合わせ涙を流し、千日迴峰を果たした阿闍梨のように完走者を迎える。 
 マラソンレースのプロセスは「生」が限り無く自らを「死」に追い詰めているようなものだ。ゴールの悦びは「生還」への歓喜に他ならない。それはエクスタシーに似ている。エクスタシーは癖になるからマラソンへの挑戦は癖になるに違いないのだろう。
 近代のスポーツは多かれ少なかれ似たようなものだが、それにしても人類が本来何事かなすために与えられた機能としての「赱力」を自己目的化し「競技種目化」あるいは趣味にしているのは考えれば奇妙だ。 
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「法政大沖縄文化研」連続講座

2007年06月25日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 月一の頻度で行われる法大沖文研の公開講座。23日の土曜、吉成直樹教授による「奄美諸島史から見た沖縄史・琉球王国」の連続講座聴講。院生に混ざって中高年の一般聴講生50余名。4時間を越えるにも拘らず興味尽きない内容だった。
 最近の威信財としてのヤコウガイ大量遺跡の考古学発見成果を中心に7~8世紀、琉球弧中核としての喜界島の役割や三山鼎立の琉球王国通説への疑問を越えた反証。
 三山説は「印欧語族神話に共通の①神聖主権②戦闘性③生産・豊穣の三区部イデオロギー」の影響、フィクションではないかという説。その他に「名実録」と「朝鮮王朝実録」の矛盾。李朝「海東諸国紀」地名論から「久米村」への疑問、傍証以外に安里進や池宮正治所説の数々の引用による補強。
 講演はパワーポイント・スクリーンと両サイドにビデオ・デスプレーを併設、我々一般人にも判り易意説明で、まるで推理小説を読むように興味尽き無かった。今、南島史?は通説のスリリングともいえる変革期、目が離せない。
 早稲田の琉球・沖縄研が“学際、国際性”を打ち出しているのに対し、法政研は“奄美・琉球への地域・文化研”に傾斜する特徴、ことに最近の考古学成果と倭寇研究による琉球・沖縄史における琉球王国史観の相対、流動、氷解の予感。反面、素人の印象として法政研の内部相互批判を超えた統一イデオロギートレンドのようなものを感ずる。
 この日、夜は上京の沖縄高校PTA連合会役員の方々との懇親に臨む。
 

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「全国高校PTA連合沖縄大会に備え」

2007年06月24日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先週末、3年後に行われる第59回全校高校PTA連合大会の事務局長を務められる伊江朝睦先生と西銘県高校PTA連合会長が上京され、高山元板橋区立金沢小学校長と共にお会いした。
 この日、都内で行われた研修会出席への上京でしたが、伊江先生は県内工業高の校長を歴任された後、現在上記大会実行委員の事務局長を務められる一方、 (社)沖縄県サッカー協会長も務められている。お名前が示す通り琉球王朝・尚家の血を継がれる沖縄の名門出。実は数年前、沖縄県宜野湾市のコンベンションセンターで行われた経済産業省・県共催の「若者自立・挑戦シンポジウム」(http://blog.goo.ne.jp/shigeta-nas/e/d6a3e2e6e596dc3f702b79fb0da3838d)
で稲嶺前沖縄県知事と共にパネルデスカッションに参加、テレビ放映でもご一緒した。玄田東大教授や野田多摩大助教授と共に出演したあの時と比べ、この宵は双方随分リラックスして、沖縄の若年者の就職、進学等について懇談しました。
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「目からウロコの琉球・沖縄史」;上里隆史

2007年06月22日 | 「Weekly 読書感想」
 著者は琉大から早稲田大学院へ進み、現在法政大学沖縄文化研究員。先般、居酒屋で隣り合わせたら高校の後輩の縁で寄贈頂いた。今も継続している著者のBlog(http://okinawa-rekishi.cocolog-nifty.com/tora/)コラムの出版。
遂に大学教職員からもBlog書が生まれ、WEB時代の本格的到来を実感。
 琉球史に関する現今の幅広い研究者による成果を面白く要領良く纏めてられていて、気楽に楽しく読めた。私はこれまで“沖縄歴史の入門書は?”と聞かれた時には高良倉吉の「おきなわ歴史物語」(ひるぎ社)と答えていたが、WEB時代とも相まって、今後は本書と答えようか。
 巻末終章で最近の奄美の考古学的発掘による“琉球傘下の奄美“という従来通説への疑義を紹介しているが、一部論議されている倭寇と琉球王府の関連も知りたかった。また、書中のイラスト漫画満載、よく出来ているだけに作者名を知りたかった。上里さん、ご寄贈有り難う御座いました。
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「旅先のジョギングコース」

2007年06月22日 | 「マラソン挑戦」
 ときに私は出張時ジョギング・シューズとウェアを持参する。沖縄では商談終了後紅灯街に繰り出す前に、時間を見て小1時間ジョグするときがある。
と言っても最近は3回に1度位で、後の2回は虚しく持参往復するだけのことが多くなった。6時間制限を青息吐息“やっとこさ”でクリアーする私が、したり顔に吹聴するのもおこがましいが、思いで深い旅行出張先ジョギングコースがある。
 定宿の沖縄ワシントンホテルから往復する泊大橋は別にして、まだ壮健だった義母を石川県内灘に訪ねた際、沖縄や埼玉では見ることの出来ない牧舎連なる河北農地開発道に地元為政者の知恵に感じつつ走ったのも忘れることが出来ない。

 海外ではホノルルワイキキ海岸やIT国際会議で訪れたオーストラリアはアデレード市内のトレンス湖畔を走ったのも良い思い出になっており、過年病臥に臥した時は不思議にレース本番光景よりこうした旅先のジョギングコースが思い出された。これもジョギング趣味の余得か。


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「沖縄女性パワーに圧倒!」

2007年06月20日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 沖縄出張の最中、初夏の一宵、徳田㈱DMC社長ご夫妻を招いて交流、懇親。
徳田御夫人はISO審査、ご主人はイベント企画運営業を目指しての沖縄Iターン。本土での豊富な経験見識を是非、県内に移植、啓発して頂きたい。
 先に県建設業勤務歴のベテランキャリアをご紹介したが、この宵は、県商工部、那覇市研修部門、民に於いて接遇マナーインストラクター・短大講師を務める知友をご紹介、交流、ワイン2本空けるほどに盛り上がった。ご夫妻、改めて沖縄女性の逞しさとパワーに感服のご様子でした。当方、疲労困憊の末、入室カード鍵を紛失、ホテルで右往左往、困惑、爆睡の一夜でした。
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「実習生からの礼状」

2007年06月20日 | 著書:「おきなわ就活塾」(新宿書房)
 先週終了した沖縄県職場実習高校生4名から早速、以下のような礼状が届きました。引率教師の指導跡が伺えますが、個々の感想も滲んでいます。イニシャルとは言え、ご本人達の承諾なく敢えて紹介したのは後に続く後輩諸君の参考になればと考えました。

(未来工科高 H君より)
 企業職場体験の三日間、会社の改装等でお忙しい中時間をつくっていただき本当にありがとうございました。学校では聞けないような県外で就職する心構えが聞けて、私のような県外就職希望者にとって、とてもいい事を聞くことや体験をすることができました。お世話をして下さった社員の皆様、ありがとうございました。
                 
(八重山商工 N君より)
 企業職場体験実習をさせていただき、ありがとうございました。三日間という短い間でしたが、社会人としての心構えや必要な物。又、必要とされている物が何なのか分かった気がします。この体験を基に進路を考えたいと思います。会長並びにお世話をして下さった社員の皆様、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。                      

(浦添工業高M君より)
 県外企業体験実習では大変お世話になりました。沖縄に居ては経験する事の出来ない県外の雰囲気や生活を身を持って経験する事が出来ました。また、先輩の話など貴重な時間を過ごす事が出来ました。今回経験したことを糧にして、今後の自分の進路に生かしていきたいと思います。会長、お世話をして下さった皆様、本当にお世話になりました。 
         
(名護商工高 N君より) 
 三日間の就職体験実習で大変お世話になりました。初めてのHTMLでやり方もまったく分からず、出来るのかと不安でしたが(講師の方)のおかげで見事完成することができました。この体験で得た経験を生かし、今後の就職活動で役立てることが出来るように努力し、私も御社のようにパソコンを使う会社へ就職できるように頑張りたいです。今回の職場体験の間、会長、お世話をして下さった皆様方、本当にご親切にしていただき、ありがとうございました。
                                                                

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「南風原東大教授講演」

2007年06月19日 | 「美ら島沖縄大使」便り

 発足20年近くになる在京沖縄出身者の異業種交流の「三月会」。
前回は例に無くアカデミックな講演。ゲストスピカーは南風原(はえばら)朝和東京大学大学院教育学科教授。テーマーは「統計学からこころに迫る」
 ともすれば無機的な抽象群数字を扱うと思われる“統計学”に個の心理を読む内容。完全には理解出来なかったとは言え、久し振りにゼミ気分を味わう。
 この南風原教授、那覇高校25期の後輩。実はこの宵、同期で同じく東大医学部卒、帝京大学医学部で整形外科教授を務める黒島博士に一期上ながらこれまた同窓の東北大学病院長兼副学長の里見さんが出席。
 さらに10期の金城弁護士と嘉手刈沖縄協会専務の那覇高・東北大トリオにこの日の25名出席中のおよそ半数の12名が期せず城岳同窓。調子に乗って軽薄な質問を乱発、振返って俊英後輩の苦笑を買ったのではないかと内心赤面と共に母校OB層の厚さに感じ入ったこの宵でした。

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「今年の沖縄県高校生職場実習」

2007年06月18日 | 著書:「おきなわ就活塾」(新宿書房)
 今年も沖縄県高校生の職場実習のシーズンがやってきた。ご承知のようにこれは沖縄県が全国一の失業率の低下を目指す政策の一環として実施しているもの。
 当社はこうした県の要請に応え、ここ10年近く毎年全県高校から選ばれた生徒5名に限り、出身校のHP作成を研修テーマに引き受けて来たが、今年は予算縮小の影響を受けて浦添工業、八重山商工、名護商工、美来工科高からの4名。しかも、毎年半数近くを占める女生徒がゼロ。いつも成績上位は女生徒が占めるだけに、今年の実習生の質を心配したが結果は案に相違し4人ともなかなかの出来でした。
 私は毎年、実習開始の初日のオリエンテーションと最終日、引率の先生、県東京事務所担当者と共に成果発表を聞いていますが、年々高校生のITスキルの向上と共に県出身若年者の意識変容を感じます。それも年々サイクルが急変しているようです。具体的には“チムグクル”等沖縄キーワードや島訛り”対ヤマト”意識の消滅等々。
 彼等の世代に近い沖縄出自を微塵も感じさせない仲間由紀恵、比嘉愛未、新垣結衣等の全国的活躍を見るとこれも“むべなるかな”とも思われる。
 逆に私にとって、10年1日の如く“ヤトト対ウチナー”コンセプトに拘る古色蒼然たる自己認識を省みる真に得がたい学習チャンスとも言えます。

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沖縄料理店「ゆんたく」とアルベルト城間

2007年06月17日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 かって高校後輩の諸見里栄子さんが赤坂見付で「純」という素敵なクラブを経営していたが、ある時忽然と姿を消されたと思ったら、先日ひょんなことから彼女が外苑前で小振りな沖縄料理店「ゆんたく」を経営しているのが分かり、20数年振りに感激の再会を果たした。もっとも先方さんは当方の消息を分かっていたらしい。
 先月、その彼女のお店に活動を東京に移しつつあるペルー出身・沖縄二世歌手アルベルト城間さん一同と会食。一同料理の美味しさを満喫。中でも沖縄メニューのミヌダルの味付には舌の肥えたうるさ方の皆さん一様に感心していた。それもそのはず諸見里さんは元々料理好きで買出・仕入・調理全て自分で行い、昼間も営業しているという。この夜栄子ママは自分の店を従業員に任せ、皆で同行の仲松さん経営の神田のカラオケスナック「クレスト」に繰り出した。お蔭で私達はプロのアルベルト城間さんのカラオケを聞くラッキーを得た。
 この夜の縁で仲松さんはアルベルトさんを同期のナハテラスホテルの国場社長に仲介、同ホテルでコンサートを開くことになったという。

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「こーれーぐーす」:北海道沖縄クラブ会報誌4号

2007年06月16日 | 「Weekly 読書感想」
 先般、「美ら島沖縄大使」でもあるクラブ会長の那覇高校同期の歯科医でもある八木君からお贈り頂いた。全編、沖縄への礼賛と郷愁、溢れる熱い思が伝わって来る。真に“故郷は遠くにあり思うもの”雪と寒冷の北の北海道だからこそ太陽と海の南の沖縄への思いは殊更に熱いのだろう。クラブではこの会報誌以外に会報「てぃだ」を隔月に発行していると言うから、その活動熱気には恐れ入る。
 しかし、100P・40余名の執筆者の大半はヤマト名。結婚した女性は別として上原、国吉、玉城等の沖縄名は10名も見えない。その少ない県出身に八木会長以外に、札幌剣道連盟会長を務める同期で那覇高剣道クラブ部長だったの山城君の名前を懐かしく見た。

 最近、本土の沖縄関係集いには戦前、復帰直後に比べ県出身者の出席がどこでも少なくなったという。それだけ本土に同化、平等化し、ことさら県出身だけで集う必要性がなくなったということか。東京でも沖縄関係集いには県出身者以上に沖縄に思いを寄せる本土出身者が増えている。
 この度、東京沖縄県人会長に就任した川平氏も、“出身に拘らない県人会改革”を言っておられる。“故郷に思い薄い県出身より沖縄への思い熱い本土出身の集い”こそ熱気がほとばしることを「こーれーぐーす」は示している。
 ところで、本誌のどこにも題名「こーれーぐーす」の謂れを解説していないが、会員はすべてその意味を知っているのだろうかと気になった。

 八木君、御礼感想、これまで遅くなって申し訳ない。寄贈感謝です。

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「琉球・沖縄早大研支援メンバー慰労宴」

2007年06月15日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先頃、高校・大学の同窓である勝方早稲田大学教授は「琉球・沖縄早稲田大学研究所」を立ち上げたが、このキックオフを支援・バックアップしたのは首都圏で活躍沖縄県出身者を中心とする「沖縄女性の会」川平いつ子エディター他同窓女性連。
 私は実はこのメンバーに”支援委員長“推されたが、期待に違い余りお役に立っていない。その釈明、言い訳ではないけど先週、ニッセイさんの招待宴に便乗、表参道のフランスレストランへ慰労招待、懇親。
 席上団欒の勢い、私のこのBlogアップコンテンツを中心とする出版編集会議の様相を呈した。プレッシャーながら力強い支援と受け止め、頑張ります!ハイ、皆さん!
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「ボリビア、ペルー駐日両大使WUB総会へようこそ!」

2007年06月14日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先月霞ヶ関ビル東海クラブで開催された「WUB東京」の今年度総会に出席しました。
 出席者は折からロスから来日していた在米会員の斉藤陽子さん始め45名。特別ゲストとして安次嶺正勝ハイメ日本ボリビア共和国大使や有富ヴィクトル、ペルー国元駐日大使が出席、ご挨拶。改めてWUBならではの長嶺会長の南米人脈。
「WUB東京」の特徴の一つに、若手ボランティア会員が次々と入会、事務局を担うこと。海外にリレーションが広がるWUB組織にそれだけの魅力があるのだろう。来る9月には上海でWUB世界大会が開催される。
 日頃大して貢献していない私ですが前会長・現顧問ということで宴〆の挨拶を仰せつかった。
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「早稲田大学総長室参事」

2007年06月13日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 我が母校早稲田大学は今年創立125周年を迎える。その記念事業経費として370億円。内170億は自己資金、残り200億の募金を目指し活動中。残り20億を目指し胸突き八丁。先日その中心の武居・会田両総長室参事が来社された。勿論お二人はOBで、旧三和銀行支店長歴任とソニー海外勤務と経営中枢暦の企業エグゼブティブ出身。
 母校とは言え早稲田卒など一人も当社の会社説明会などには来ない。OBは私以外二人しか在社しないが、先日白井総長にご挨拶した途端、歴々のお二人が再三お見えになり、恐縮困惑。規模を問わず、稲門出身IT社長の8割が寄付しているとのご説明になけ無し!これで新装大隈講堂に当社名が銘版されるとのこと。「昔こんな人、こんな会社が存在したの!」と数10年後、誰が見るやら!
 いやいや母校の更なる発展へのCSR!もっと胸を張るべきか!両参事様、ご苦労様有難うございました。

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「首都圏に於ける沖縄プレゼンス」

2007年06月12日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 インターネットがこれだけ普及、人の往来も盛んで情報格差がほとんど無くなった今時、こういう言い方に抵抗を覚覚える読者もいるかもしれません。
 すなわち、首都圏から見る沖縄のプレゼンスは仲間由紀恵から比嘉愛未、山田優、国仲涼子、安室奈美江、夏川りみ、宮里藍、上原彩子、諸見里しのぶ、新垣渚、我那覇和樹等に代表されるように女性芸能・スポーツ人の活躍はそれこそ枚挙に暇が無いくらい多士済々。これは一口に言って“歌と踊り・遊びの島・沖縄”の反映、象徴に見える。この口吻に反発する人にはもう一つの表象事例があります。

 全国で県立芸大があるのは沖縄以外は京都、金沢、愛知県他。これら芸大を持つ他府県との大きな違いは沖縄以外は京都工芸繊維、金沢工業、愛知工業と全て工業系大学を合わせもっていること。沖縄以外の九州を見ても日本文理工大(大分)、西日本工業大(福岡)、崇城大学(熊本)、第一工業大(鹿児島)、長崎総合科学大学と宮崎県以外はすべて工業系大学があるが、沖縄科学技術大学院大学創設の動きは別にしても、沖縄では高専も来年ようやく最初の卒業生を送り出す。琉大以外の県内7大学には情報経営系以外の工業系学部は無く、琉大以外の県内理数志望の高校生は県外大学に行かざるを得なかった。この芸大と工業大の各県分布を見ると“沖縄は歌・芸能偏重で工業・生産軽視”と言われても反論は難しい。
 これは“芸能の島”沖縄カルチャーの特徴、自慢こそすれ何も卑下することはないと思う。しかしながら、小規模とは言え首都圏で企業活動をする私達沖縄出身経営者にとって全国的沖縄出身女性芸能人のこのプレゼンスの圧倒的大きさを見るにつけ、自ら省みて忸怩たる思いがある。

 先頃勇退した仲村日産ディーゼル社長を別にして、私達が組織する関東沖縄経営者協会員に今のところ上場会社はない。実は協会には参加していなかったものの最近早々に勇退した琉大卒の一部上場社長はIT企業だった。最近はMBOやファミリー企業が見直されるように上場や売上規模が企業価値の全てではないが、首都圏にもITを中心とする県出身若手ベンチャー経営者が澎湃と出現し、互いに切磋琢磨すべく結束、関東沖縄IT協議会(http://www.koi-c.org/)を立ち上げ、その延長線に合弁会社KOI (http://emeo.co.jp/)を設立、活動を開始している。
 これら若手経営者の動きにはどこか芸能界県出身女性の活躍に触発、刺激されていると思う。いつか女性芸能・スポーツ界に匹敵する県出身企業家の出現を期したい。(沖縄グラフ6月号連載コラム「美ら島沖縄大使の眼」から)               
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朝吼夕嘆

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