”朝吼夕嘆・晴走雨読”

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「病牀六尺」⑫;「癌を超えて」~記者の闘病記

2013年12月16日 | 「病牀六尺」

                          

 直腸癌を宣告されて、真っ先に思い出したのは10年ほど前に読んだ志良堂仁さんの「癌を超えて」の闘病記。必死で自宅の書庫を探し見つけ、入院ベッドの脇に置いて捲っています。
 当時の琉球新報夕刊に連載されていた琉球新報記者・志良堂さんの直腸腫瘍、人工肛門手術を受ける記者の癌闘病ドキュメンタリは反響を呼び、私も“よくもまあ自分の闘病をこうも生々しく書くものだ”とその記者魂には息を飲んだものです。
 “もう、そろそろいいか!”の古稀過ぎ罹病の私に対し、当時の著者は新婚間もないでお子さんが出来たばかりの27歳。同じ体験とは言え、人生の黎明期、行く末を思う著者の心境はいかばかりだったか!爾来20余年、人工肛門ながら記者として活動を続け、今も整理部の要職にある著書の体験は同じガン罹病者にいかばかりの指針と希望をもたらすか!最初に本書に接した当時は他人事、物語として読みましたが、今回は“うんうん!そうかそうか!”とわが身を思いつつ、さながら聖書のようにページを捲っています。
 実はこの本との出合いは別の偶然もありました。当時、在京の沖縄出身の女性グループと時たま交流する機会があり、その中にこの闘病著者と同名の女性に「あなた同じ名前の人が凄い本かいているよ」と内容を話したところ、じーっと聞いた彼女がやおら「それ私の兄です!」と。
 「えー!それではあの本に書かれている看病、世話した妹とは、貴女のこと?」という問いに“そうよ!”という返事にはびっくりしたこと、未だに忘れられません。長くイタリアに滞在していた彼女はそこで知り合ったイタリアン料理チーフの大和フィアンセを沖縄に連れて帰り、今首里の観音堂向かいに素敵なイタリアンレストランを経営、私は訪沖2度に一度は在沖の知人、友人を誘いお訪ねしており、このBlogでも度々紹介しています。 本書が出版された時、早速著者の妹さんから贈られ、改めて通読したものです。実はこの著者の志良堂さんは私と同じ大学・学部で、卒業後同じく琉球新報社に記者として入社、世代を超えた奇縁を感じました。
 私はガン宣告を受け、直ぐ妹さんに「お兄さんと同じ肛門ガンになった!」と電話したら、直ぐお兄さんの志良堂さんから激励の電話を頂きました。志良堂兄妹さんとの“出会いと契“に感謝です。 

                    
                                (
お見舞い有難う!)

 

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「病牀六尺」⑪~「インフォームドコンセントとセカンドオピニオン」

2013年12月12日 | 「病牀六尺」

                                                                                      
 入院1カ月経過の昨日、ワイフ、妹同席の下、担当消化外科・皮膚科医者お二人からおよそ1時間以上これまでの検査結果と18日の本手術内容とそれに伴うリスク、後遺の説明、所謂Informed consentがありました。それによると、右脚頚部削除検査の結果、リンパへの癌転移が認められたが、現時点他臓器への転移は確認されていないとのこと。手術は全身麻酔でおよそ7時間とのこと。
 直腸手術の際、括約筋の一部を残し、肛門機能復活の可能性を打診しましたが、私の場合は難しく、完全人工肛門は避けられないとのことでした。
 私はこの可能性について、担当以外の第3者医者への相談、いわゆる“セカンドオピニオン”先生に相談、了解頂きました。セカンドオピニオンの場合、検査データーの提出を全てお願いしなければならないので躊躇したのですが、「いいですよ!」との返事頂きました。
 セカンドオピニオンは実施病院名と予約が必要ですが、私は高校同期の流山中央病院の国吉院長に、電話で相談したところ対応快諾頂きました。これもあれも同期の契りと誼に感謝です。この千葉県・流山病院へのセカンドオピニオン診療もあり、本日午後、一旦退院し17日に当院に戻り、よく18日、生涯最大の手術を受けることになりました。手術からほぼ1週間は点滴病床でご面会は難しく、今年の年末年始はどうやら当帝京大病院で過ごすことになりそうです。
                                             (お見舞い有難う!)

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「病牀六尺」⑩~「癌とマラソン」

2013年12月11日 | 「病牀六尺」

                   
                      (入院半月前、早朝の泊大橋を走る)~喜屋武靖君撮影
 11月7日さいたま新都市の肛門専門医院から紹介頂いたここ帝京大医学部の消化器外科専門の橋口教授の診察を受け、腫瘍切除入院手術を言われたとき、「先生、12月1日以降の手術では無理でしょうか?」と相談したところ、怪訝な顔をされた先生から「一月後?」と問われ、「実は12月1日のNAHAマラソンにエントリーしており、その後の手術では遅いですか?」とお尋ねしたところ、教授は呆れ顔。何より側にいた女房が“馬鹿じゃないの”と脇腹を突かれ、先生も“阿保か!”と言わんばかりの苦笑。
 
実は今年9月、CIJネクスト社顧問を退任、“教養(今日用)・教育(今日行く)”がなく、手持無沙汰を打開すべく、頚腕症候、骨折後遺を恐れつつジョギングを開始したら、自分でもビックリするほど何とか走れるようになり、隔日、時には早朝5時から8時過ぎの3時間余、自宅近くの見沼用水から見沼大橋を回遊、芝川堤防をスロージョギング、結局9月、10月の2か月に延500キロ近く走り、毎回ストレッチ、風呂浴び、朝食後、10時頃、与野駅に向かい田町までの京浜東北線中で1時間ほど爆睡の毎日でした。この結果、64キロの体重を目標の58キロまで落とし、会う人ごとに「重田君、スリムになり顔色いいね!」と言われました。
 結果、密かに6時間制限のNAHAマラソン完走の自信が芽生え、エントリーしていました。70過ぎてのフルマラソン完走なら“死んでもいい!”程の私の夢でした。
 10月18日関東沖縄経営者協会主催の交流会の出席のため訪れた那覇、宿泊の旭町「東横ホテルから」早朝5時起き、泊大橋、安謝間を2時間ほど往復、「波の上」海岸でのリハビリ泳ぐ模様を「ひょっとして私の最後のジョギング遺影!」と冗談交じりに友人のフリー映画監督の喜屋武君に依頼し、収録して貰いました。よもや、これがこのジョークが本物になるとは、人生、分からないものです!
 
“この暴挙、阿保か!”と思われますが、このジョギングと直腸癌の因果関係は薄く、余り悔いはありません。今、最も気掛かりな点は「人工肛門でジョグングができるかどうか」です。
                   
                        (再々のお見舞い有難うございました)

 

 

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「病牀六尺」⑨~様々な巡合い

2013年12月08日 | 「病牀六尺」

            
 入院室に案内され、ベッドに掲げられた担当看護師「城間」の名前を見て、えー!と思いました。担当の看護婦さんは「今日の担当です!」「今晩の担当です!」朝夕交代で、挨拶に来られます。
 私のメイン担当の城間看護師が見えた時「城間さん、沖縄出身?実は私沖縄です」と挨拶したところ、「祖父が沖縄出身ですが、沖縄には行ったことがないんです」とのこと。そう言えばお顔は“うちなージラー”(顔)ではない。
 「城間は沖縄ではグスクマと呼ぶ地名があるんですよ」と言うと「へ!そうですか、初めて聞きました」としばしば沖縄談議。 

 私のいたIT業界は「きつい」「汚い」「危険」と言われた土木作業をもじって「きつい、厳しい、帰れない」の新3Kと呼ばれていましたが、昼夜交代勤務の看護作業は「危険」「汚い」「きつい」に加えて、「休暇が少ない」「化粧ノリが悪い」「給料が安い」「婚期を逃す」「薬に頼って生きる」「規則が厳しい」の9Kと形容する人もいますが、ここ帝京病院の看護婦さんは皆さん、溌剌、明るく、元気で気さくな方が多い。
 さはさりながら、ある時、巡回の看護婦さんに「テレビ視聴のカードちょっと高いですね」と言ったら、「そうですよね!病院は只管利益重視ですから」の返事に、曰く言われぬ思いを感じました。
 当院の看護婦さんの大半は隣接する帝京看護学校卒の方が多いという。実は岡山に住む私の従姉妹もこの学校卒で当病院に勤めていました。BLOGを見た高校の後輩からは当院で「御母堂が入院治療したこと」「同じ高校先輩も当院に入院していること」等々様々な情報が寄せられ、巡合いを感じました。

                      
      
 

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「病症六尺」⑧~恐縮の極み!90歳元専務のお見舞!

2013年12月07日 | 「病牀六尺」

                        
            (90歳とは思えぬ天田さん)
 入院以来、多くの方からお見舞いや激励のメールが続き感謝に堪えません。
独立創業35年前のビジネスコンサル社の同僚はじめ、ついでとは言え、遥々沖縄や名古屋からの社員来訪には恐縮しましたが、一昨日の元㈱日本アドバンスシステムの専務のお見舞い来院には驚嘆でした。
 
新宿高校、横浜国大を卒業され、オルゴールで有名な東証一部・旧㈱三協精機の事業部長を57歳で勇退され、20年近く弊社を支えて頂いた天田様。この方のサポートがあったればこそ、30余年私の会社が継続しました。本来若輩の私がお見舞いに伺うべきところ、順序が逆のお見舞い来訪、恐縮の極みです。

 起業、会社経営は苦難苦闘の難事ですが、退任10余年、尚こうしてお会い出来る天田さんのような方との出会いは言い尽くせぬ快事、歓喜の極みです。ご自身、前立腺腫瘍を患いながら癌と共存奮闘、私の拙いBlogを読まれ、時にメール頂く後17年後の私にはとても想像も出来ない90歳の矍鑠たる天田の生き方には感嘆、低頭です。 重ね重ね有難うございました。

                          
                                 
(沖縄から服部さん)   
                         

                           (ビジネスコンサルタオント時代の旧友)

 

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「病症六尺」⑦~同窓会への出席

2013年12月05日 | 「病牀六尺」

                            
                                         (眞栄田会長を囲んで!)
  入院した3日目の11月9日土曜、霞が関ビルの「東海クラブ」で開催された城丘同窓会への出席は無理かと思っていましたが、担当医師に外泊申請したところ、週末は特段の検査予定がないとのことで、許可を頂きました。
 入院2日目の前日は内視鏡検査のため、絶食、下剤飲料の体でしたが、三田の㈱日本アドバンス・オフイスにより、郵便物や書類の整理をした後、ひょっとしてこれが最後かと勇を奮って参加、同窓の皆さんと歓談、ご挨拶しました。残念なことに我が同期12期生の参加者は会田君と私だけ。 今期は役員改選期で、なんと副会長に選任されましたが、癌罹病で入院中を告げ、辞退しようかと迷いましたが、年一度の交流の場、縁起でもないネガティブ情報発信は控えました。
それでも閉会の校歌を皆さんと斉唱、当然ながら二次会は遠慮し、家路に付き、翌日病院に戻りました。この暴挙?には“アホか“とも思いましたが、これもまあ終活と! 

                            
                                                (校歌斉唱!)

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「病牀六尺」⑥~メイン手術日の決定

2013年12月03日 | 「病牀六尺」

                                          
                                           (琉球三麗女「Trio 月桃」様より)
 12月2日、ワイフ、妹弟同席の下、担当医者からこれまでの検査手術結果と腫瘍の転移状況の説明の後、12月18日の直腸切除の本手術を告げられました。どうやら、年末年始は病院の可能性が高くなりました。
 
入院して30日経過、この間多くの方々からお見舞いに激励のご挨拶頂きつつ、個々にお礼のご挨拶出来ず申し訳ありませんでした。これまでの経過をご報告し、お詫びに代えさせて頂きます。
 入院以来ほぼ毎日、採血、内視鏡、生体、PETCT、超音波、MRI、バリウム、呼吸、胃カメラ、直腸、大腸、胸部レントゲン等々様々な検査に20日には右脚鼠蹊リンパの検査切除手術を受けましたが、この患部が化膿?腫れ、1週間ほど歩行困難になり、以来朝夕の抗生薬液点滴と患部湿布治療のお蔭で漸く回復、その結果により、12月18日の直腸削除の主要手術の目途が立ったようです。
 最近は直腸の括約筋の一部を残し、数年後に人工肛門を戻すISR手術も一部行われているようですが、私の場合は他臓器への転移は認められないものの、人工肛門は避けらないとの事でした。
 それにても毎年の人間ドックでは特段の異常がなく、入院前の8,9.10月の3か月は会社リタイヤの暇に任せ、エントリーした12月1日のNAHAマラソン完走を目指し、毎朝1~2時間、月間200キロ以上ジョギングを続け、会う人ごとに“顔色良く、元気そうですね!”と言われていましたが、まさか癌の宣告を受けようとは!
 とは言え、3人に一人が癌による死亡と言われる現下、これまで様々お世話になった皆様へのせめて“他山の石”ともなればと、多少のご迷惑顧みず、出来る範囲でBlog発信させて頂きます。
 多少の費用高覚悟で携帯、パソコン使用可能な個室病室に入ることができたのはAfrac癌保険加入のお蔭です。PCネットのお蔭で日常茶飯事から解放され、日頃見え無かった世界が見え、恰好の“心の終活・サバティカル(sabbatica)"天祐かと思う病室日々です。!       
                          
                               (沖縄パワー女性から発破激励)

  

 

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朝吼夕嘆

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