(開会の挨拶をする川口会長と家元師匠方々)
1月20日、霞ヶ関の「東海クラブ」で開催された「東京琉球舞踊協会」。毎年ご招待頂く本会、いつも「奄美会」と重なり、なかなか出席できなかったのですが、今回は11時上野精養軒で開催の「東京奄美新年会」を2時前に途中退席、地下鉄銀座線で上野から霞ヶ関へ駆け付け、2時半の開始に間に合いました。
本会は在京の10派を超える琉舞家元とお弟子さん“綺麗どころ”が集う「新年会」に来賓として招待受け、光栄の至りです。
司会役は大阪から駆けつけた我が同期・金城康子康舞会家元のご子息・金城啓一郎さん。余興は協会内部の新年会だけに、通常の琉舞披露ではなく、フラダンスに出席者を巻き込む肢体体操等の奇抜なパフォーマンス。
それにしても弟子争奪、競演と何かと競い合う琉舞各派を長年に亘り、親交纏め挙げる80歳近い高齢を物ともしない川口喜代子会長の活動に改めて沖縄女性と琉球舞踊文化のパワーに打たれました。
沖縄では琉舞に限らず空手流派、泡盛メーカーも乱立とは言わずも統一糾合とは無縁の多様多彩の世界。ジャンルは違うものの他府県では一県一紙が殆どの新聞業界でも沖縄は「沖縄タイムス」「琉球新報」二大紙が並立。放送業界もOTV(沖縄テレビ)と琉球放送(RBC)だけでなく、RBCとQAB(琉球朝日放送)が同じ社屋に入る一局2波という全国唯一の事例。他県では主力地銀一行が多いようですが、沖縄では「琉銀」「沖銀」が相拮抗。
次元が全く違いますが、私が卒業した沖縄県安謝中同期生は3クラス・150名の少数ながら、同期集いは決して交わることのない2分派に別れています。
誤解を恐れず言うなら統合・統一価値観とは無縁のこの沖縄風・ヤーグァツクイ(小屋作り)の二元カルチャー、蝸牛角上の争いとまでは言わずとも並存競合、切磋琢磨による活力の源と見なすことも出来ます。
一方"Device and rule "フレーズに象徴されるように統一を欠く対象は制御し易いという支配者視点からすると、今回の全市町村挙げての”オスプレイ反対”の統一沖縄抗議は画期的と言えます。
(旧知の琉舞師匠・お弟子さんと!)