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3月16日、霞ヶ関で開催された今井恒子さんの出版パーティに出席しました。沖縄協会評議会で訪沖、最終便で帰宅したところ本が届いており、開会の挨拶役拝命を受けていたこともあり、眠い目を擦りつつ、当日朝にかけて必死に通読しました。
本書は今井さんの創業、自分史ですが、私が最も印象を受けたのは本書にも書いておられる奥野修司さんが書かれた「ナツコ」と高木凛さんが書かれた「照屋敏子伝」との類似、共通点です。たまたま奥野さん、高木さんお二人共、3年前の拙書「おきなわ就活塾」私の出版パーティへご臨席の栄を頂きましたが、お二人が書かれたナツコと照屋敏子と今井さんの3人、それぞれ時代背景や生き方の違いはあるとは言え、いずれも「ウミンチュ」=糸満の血を引く女傑振りです。この逞しい沖縄女性の生き方・閲歴を通し、さながら日本の南西離島の女性史を読む思いでした。
もう1つ、私にとって印象に残った箇所は、私は出世地の満州を終戦で引き揚げ、沖縄に移住するまでの小学1年から6年まで、奄美大島で過しましたが、今井さんも谷川健一の著を引き合いに出して触れられていますが、言うことを聞かないと周りの大人から“イトマンに売られるぞ”と叱られたものです。当時、私は抽象的な叱り言葉と受け取っていましたが、今井さんのお父さんがまさに、その体験をされたのだという事実に驚きました。そして、そうした艱難を乗り切ったお父さんの体験結果、今ここに“ウミンチュの娘”がいるのかと感慨もあります。
当日の出席者は250人を超す幅広い今井さん人脈。この集客力ーには感嘆!経営パワーというより、政治パワーを感じました。
拙書「おきなわ就活塾」出版パーティで後に琉大教育学部長になられた高校の恩師から頂いた言葉“Write and die!”を思い出しました。これはご存知の“See Naples and die!”を捩った“生きている間に一度は本を書け”!との激励と祝辞。今井さん、この至言の実現、この度は本当にご苦労様。おめでとう!
(著者今井さんと八重山より上京の弟さんと!)