(復元資料・絵巻レプリカを説明する勝方所長と末吉代表)
5月27日、早稲田大学小野梓記念講堂で上映された『蘇る琉球芸能―江戸上り』 と『浦添ようどれ―蘇る古琉球』を観劇。これは早稲田大学琉球・沖縄研究所(勝方恵子所長)の連続講座の一環として開催されたイベント。製作は㈱シネマ沖縄(末吉真也代表)
前者のテーマーは琉球王朝が「江戸上がり」の度に演奏された幻の王宮音楽の「御座楽」と舞踊の復元ドキュメンタリー。
我が那覇高同期の故又吉弘史君の奥様・静枝師匠による舞踊はじめ楽器、音曲、衣装とそれぞれの分野の専門家が内外の文献、絵巻等を探索しつつの復元、日本橋三越劇場での公演までの軌跡。
話には聞いていましたが、各分野の人々それぞれの復元追求の姿、中でも絵巻に描かれた舞姿と復元舞踊の二重復元映写は映画ならではの伝達訴求力、その映像の迫力とリアルティには圧倒されました。
後者は首里城に先立つ琉球王城といわれる「浦添ようどれ」の探求を伝承、文献、考古学と多角的に追及、映写、会場ほぼ満席の観客に深い感銘を与えました。
それにしても、先年の「宮良長包伝」といい、㈱シネマ沖縄を率いる末吉真也代表の尽きることの無い製作情熱と意欲には脱帽です。