元共同通信ワシントン特派員による400ページの大著。
私の所属するシビタンクラブ例会で著者の講話と著名入りで頂いた。日経で紹介されたもののそれほど興をそそられなかったが、読み始めると改めてアメリカという国に対する私の蒙を開いてくれた。
ソマリア、アフガン、イラクと続くアメリカの出兵・制覇の海外行動パターンとNRA(アメリカ・ライフル協会)という国内圧力組織のカルチャーの源流をメイフラワー号「プリマスの誓い」、対英独立、南北、対インデアン各戦争、果ては英国の「権利の憲章」にまで遡って説明している。
さらに無差別夜間東京大空襲を企画、実行し、ソ連やベトナムへの先制原爆投下を主張したルメイ将軍に日本政府は勲章を贈ったのに対してドレスデン市への同じ無差別攻撃への戦後ドイツの厳しい対応の違いを歪な日米関係の原型として何度も触れている。
幅広い在米人脈で著述は広範囲に及ぶが、ケネディへの評価は厳しく、対してニクソンやブッシュへの評価は公平だ。
講話の後、松尾さんは小渕内閣や野中大臣のサミット誘致を含めた沖縄政策に批判したが「沖縄の地政学的立場が招いた歴史的事態」という私のコメントに大いに賛意を頂いたのが印象に残っている。
私の所属するシビタンクラブ例会で著者の講話と著名入りで頂いた。日経で紹介されたもののそれほど興をそそられなかったが、読み始めると改めてアメリカという国に対する私の蒙を開いてくれた。
ソマリア、アフガン、イラクと続くアメリカの出兵・制覇の海外行動パターンとNRA(アメリカ・ライフル協会)という国内圧力組織のカルチャーの源流をメイフラワー号「プリマスの誓い」、対英独立、南北、対インデアン各戦争、果ては英国の「権利の憲章」にまで遡って説明している。
さらに無差別夜間東京大空襲を企画、実行し、ソ連やベトナムへの先制原爆投下を主張したルメイ将軍に日本政府は勲章を贈ったのに対してドレスデン市への同じ無差別攻撃への戦後ドイツの厳しい対応の違いを歪な日米関係の原型として何度も触れている。
幅広い在米人脈で著述は広範囲に及ぶが、ケネディへの評価は厳しく、対してニクソンやブッシュへの評価は公平だ。
講話の後、松尾さんは小渕内閣や野中大臣のサミット誘致を含めた沖縄政策に批判したが「沖縄の地政学的立場が招いた歴史的事態」という私のコメントに大いに賛意を頂いたのが印象に残っている。