「辺野古の埋め立て承認」“沖縄を売った男”(竹中明洋著)等々で揶揄され、沖縄県内マスコミを中心に“日本政府の言いなりになった仲井真知事”とパッシングの側面がありますが、本書はそうしたイメージを覆す仲井真元知事の”沖縄21世紀ビジョン”作成に基づく「那覇国際貨物ハブ・航空機整備工場」「空手会館創設」「OIST(沖縄科学技術大学院)」「伊良部大橋建設」等、対日本政府への強力な交渉力による数々の沖縄県への貢献業績を“奇蹟の成果”として詳細に述べている。何度か米国に行き直接米国首脳との交渉を試みたり、日本政府と安易に妥協せず、史上最高の振興資金獲得は、仲井真知事自身が通産省キャリアとしての経験があるのでは。現在定着している仲井真県政の負のイメージは、次の時代には覆り、やがて歴史的に高く評価されるだろうと述べている。
一気に読了、魅了された本書ですが、奇天烈なのは著者”OXメンバー“。これは仲井真知事の施策をサポート実施した県庁職員OBとこれを取材したマスコミ関係者5人のインタビューと調査記述。敢えて名前を出さないのはやはり仲井真県政への負の評価イメージが払拭できない懸念が背景にあるのか?仲井真県政時代の沖縄マスコミ担当者や”沖縄21世紀ビジョン”作成に携わった主要県職員OB何人かを想定できます。
仲井真さんが通産省から沖縄電力へ栄転される際、開催された祝賀会で那覇高後輩とした祝辞挨拶をした時、取材の読売新聞記者より「重田さん!うちの女房も那覇高卒ですよ」と言われビックリしましたが、何とその奥様が早稲田大学教授の勝方恵子さんで、以後「早大沖縄研究所」との繋がりになります。それのこれも仲井真さんとの契りか( ´艸`)その後、沖縄電力社長時代の仲井真さんにはWUB東京会長として世界大会開催に支援頂き、知事時代には県出身の雇用貢献として感謝状を頂く等様々お世話になりました。益々の御健勝を!
余談ですが、仲井真さんの弟さん(玉城流いずみ会家元・又吉静枝さんの主人 )は私と那覇高同期です。