安倍晋三首相が辞任した昨年9月に出版された600メージ近い本書、昨年12月20日に購入、本日1月14日早朝3時半ベッドで読了! ロッキード社から5億円の賄賂受領で逮捕された田中角栄のストリーだが、その背景にはアメリカの意向を無視して対中国融和政策を推進した田中を嫌悪したキシンジャー元国務長官の策謀、背景を膨大なデーター資料で暴いている本書。驚くのはキシンジャ-はあれ程毛嫌いした田中角栄の自宅を釈放後2度も3度も訪ねていたこと!これもCIAの驚嘆すべき行動か!このロッキード社の田中贈賄の背景にはフイクサーの凶悪の児玉誉士夫のCIAアシスタントとしての活動。本来このロッキード疑惑の主役は児玉や小佐野賢治だったが、彼らは時効等で逮捕されなかったという。
本書はそこまで書いていないが、岸信介、中曽根康弘元首相連もロッキード、ボーイング等々米国の飛行機メーカーから田中に劣らぬ賄賂に触れています。米国メーカーからとは言え、その原資は我々納入の税金。本書を読んで感ずるのは米国に支配コントロ-ルされいる日本政府と日米安保政策推進のバックパワーはアメリカの兵器メーカーでは?とはいえ中国、北朝鮮の軍事圧力はどう対処すればいいのか!
それにしても元共同通信社記者の膨大な内外資料、立花隆、孫崎享、若泉敬、田原総一郎等々の執筆活動追跡とその詳細な英語読解力、取材、調査パワーには感嘆です。