”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

「由井先輩、出版トーク&レセプション」

2011年08月30日 | 「美ら島沖縄大使」便り

            

 8月26日金曜、文京区民センターで開催された由井晶子先輩の「沖縄~アリは像に挑む」出版記念トーク&レセプション、当日は沖縄ツーリスト主催のイベントとも重なりましたが、これまで何かとお世話になった同窓先輩の記念行事とあり、いささか気後れながら勇を鼓して出席しましたが、会場で「貴方のBlog見て出席しましたよ」「本、買いましたよ」と声掛けられたのには恐縮

 

生憎の断続的豪雨にも関らず会場ほぼ満席。一坪反戦地主、琉球独立運動家等々予想通りの出席顔ぶれ。”経営者協会長”の肩書を怖気づき「美ら島沖縄大使」を名乗り恐る恐る参加。

パネリストは由井さん他に建築家で反戦活動家の真喜志好一さ晶子さんに辛淑玉さん。

 

45年在京帰京の”県外来者“自称、“ヤマト・サムライ社会“”主導争い無き地元運動“等々言い得て妙、軽妙嬉々、相変わらずの由井先輩フレーズ・コンセプト冴え!暦年の基地映像、地図スライドを表示しつつの反戦実践活動を熱っぽく語る真喜志さん。在日、沖縄マイノリティ同士への共感エールと沖縄女性の逞しさ賞賛一方、沖縄駄目男シニカルとこの人らしい文字通り辛口、辛さん発言に会場喝采と失笑!

 

 このパネリスト顔触れと会場聴衆との質疑応答があればもっと沸いたのでは!惜しむらくは会場の音声装備が悪く、レセプションでのスピーカー、挨拶が良く聞き取れなかったこと!

豪雨と炎暑の中、翌日の大阪会場に向かわれる由井先輩の80歳を感じさせない言動には感服でした。   

         

      (2部レセプションで挨拶する勝方早大教授)

 

 

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「沖縄~アリは象に挑む」;由井晶子著

2011年08月21日 | 「Weekly 読書感想」
沖縄―アリは象に挑む
クリエーター情報なし
七つ森書館

元沖縄タイムス編集長による「労働情報」に10年以上の連載寄稿集。「労働新聞」は知っていましたが、寡聞にして「労働情報」は本書で初めてを知りました。
「沖縄タイムス」社東京駐在の気鋭の記者としての活躍と論陣を張るこの若き先輩著者を鮮明に覚えていますが、沖縄本社帰任、全国初の女性編集局長から論説委員を歴任、勇退15年、今80歳近い年齢何のその、論旨、スタンス一貫変わらず、鋭利、軽快いささかも衰えない筆致には感嘆です。

反戦、反基地論評に留まらず、時にデスカッション、デモ、座り込みの実践報告と共に私も名前を知る幾人もの運動、生活者のリアルな描写がもたらす臨場感レポート。

 クリントン、ブッシュ、オバマの三代アメリカ大統領に対応するかの如く大田、稲嶺、仲井真の沖縄県三知事。この間に日本の首相は村山、橋本、小渕、小泉、安倍、福田、麻生、鳩山、管と何と9人のオンパレード。

歴年内外の報道記事、文書を引用、検証追跡の本書を読むと、かくも目まぐるしく変わる日本政府歴代首相にも関らず、手を変え品を変え、一貫して変わらぬ沖縄に基地負担を押し付ける日本政府のスタンスを鮮やかにあぶり出し、これらクルクル代わる首相選出基の議院内閣制は別として、その背後には先の大戦で本土防波堤として国内唯一の地上戦の犠牲を強いながら、なお近い将来、万一半島、大陸と衝突突発した場合には真っ先にミサイルの標的とされる可能性のある嘉手納、普天間基地を抱く沖縄県民の背負うリスクを見て見ぬ振り、日米安保、9条平和に胡坐をかく日本国民への啓発と糾弾が見え隠れとは著者の意図を超えた読み過ぎか?

 

正直、読むには気の重い沖縄問題テーマーにも関らず、先輩著者の軽快な筆致に釣られ読了、時に“アリ、小指”と呼称される沖縄ながら、対中国との独特の交流歴史とキーストン地理を盾と逆手に日中韓、果ては米中の仲介、イニシアチーブ役は果たせないかの机上妄想と沖縄県民に隠忍とリスクを背負わせ、本土で平和ボケ、安逸を貪る極楽トンボの自分自身を思い知らされました。

 

来る8266時から文京区民センターで由井さんが上()京、出席の下、開催される出版トーク、パーティに恐る恐る顔出して見ようかと!

 

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お盆、檀家寺に墓参、供養しました。

2011年08月15日 | 「美ら島沖縄大使」便り

                    

                 

           

 815日お盆。

35度を越す猛暑の最中、家内妹弟と連れ立ち、両親の菩提寺・埼玉は北本の寿命院で檀家集うお盆と供養、墓参に行って来ました。

 なぜ、北本かというと私が琉球新報東京総局から転職した行政管理庁・埼玉行政監察局勤務を命じられ赴任した時、たまたま上司より埼玉県住宅供給公社が開発を進めていた北本市の一戸建て分譲住宅購入を進められ、当時通勤していた世田谷・上北沢のアパートから転居したのが切っ掛けでした。

 

 沖縄で経営を任されていた鉄工場を辞めた両親をこの地に引き取り同居、その後肺癌で死去した亡父の葬儀を御願いしたのが自宅から徒歩5分のこの寿命院の住職でした。この寿命院住職は北本市長を務める一方、多くの末寺を率いるこの地方名門の真言真宗本院の当院境内墓地は現在満席で、なかなか入居出来ないとのことですが、父が逝去した昭和48年には未だ空席があり、幸運に恵まれました。

その後、この北本住宅を売却、現在のさいたま市与野に引っ越しましたが、平成9年に逝去した母も父の眠るこの寿命院に埋葬し、我が家の檀家寺となりました。

 例年に無い炎暑にも拘らず、この午後2時から本殿、境内に参集したおよそ200人を超える檀家衆の下、末寺の住職10人、流れる汗を拭き拭き、塔婆入魂のお経をお唱え頂き、墓参、供養しました。

       

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「女装する女」;湯山玲子著

2011年08月14日 | 「Weekly 読書感想」
女装する女 (新潮新書)
クリエーター情報なし
新潮社

“言い得て妙”なタイトル書。

本書は今に生きる女性の欲望を“スピチャル、ロハス、ディリーエクササイズ、等々10通りのキーワード・タイトルで描く現代女性論と銘打っていますが、私には現在日本文明論に見えます。

それも高度は論壇日本文明論ではなく、全編に繚乱する“コムデギャルソンソン、ゴスロリ、ロハス、シャバアーナ等々のカタカナキーワードにタレント、ミュージック、マガジン名、お店、タイトル等の半分も私には分からない。

まるで外国書を読んでいる気分で、何度か途中で放り投げそうになりました。当年50歳のこの著者の流行?語彙力?には参った!

 

本書を読む人の何割が全ページに踊るこれらの名称、ワードを理解出来るだろうか?その理解度によってミーチャン、ハーチャン度合、現在下流、サブカルチャー論とは言わないが読者のカレント・カルチャーへの通暁度を計れるのではないか?

そのいみで、200ページの新書版・本書は現在女性論というより、世相カルチャ描写論と言うべきか。

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高橋順子著;「沖縄<復帰>の構造」

2011年08月08日 | 「Weekly 読書感想」
沖縄「復帰」の構造―ナショナル・アイデンティティの編成過程
クリエーター情報なし
新宿書房

 300ページを越す「沖縄復帰問題」に関する内外、広範囲な10年近い著者の研究集大成、学術振興研究補助金授与の学位論文だけに、学術門外漢の私には正直、通読は難作業でした。それでも3日間で読了したのは内容への興味もさることながら、早稲田大学「琉球・沖縄研究所」の客員研究員、日本女子大・助教の著者との面識があった故。

 

 県内育ちの私達世代には論議するには未だ重いテーマーの沖縄復帰運動推進の主要組織であった沖縄県教職員組合の歴年の大会スローガン、講師、研修内容等の変動追跡、さらに日教組の“沖縄問題”への対応変化を詳細に追うことによって、民族闘争から階級闘争、復帰否定、独立論へとの運動多様化と変貌軌跡。さらには、教科書問題、沖縄修学旅行による“平和学習”に対する膨大なアンケート、フィールド統計調査結果に基づく研究結果。

 島尾敏雄のヤポネシヤ論や吉本隆明の南島論との係わりには強い興味を魅かれましたが、その筆鋒は正直、消化不良の感想を抱きました。また、時期の異なる論文の集大成故か茅東大総長や吉田元総理他の言辞引用記載に重複が目立ち、要所での難解な抽象アイテム、フレーズ記述の理解には難渋しました。

 印象に残っているのは引用ながら“沖縄病”一側面の“沖縄ストーカー”表現、はたと拍手したくなるほど、“言い得て妙!”

 

それにしても本土育ちのこの著者世代が沖縄復帰問題にこれ程までに関り、論究する理由はどこから来ているのだろうか。これまでの“南島民俗、沖縄問題”を越えナショナル・アイデンティティ、ネーション形成側面の普遍的“沖縄学”の確立を目指す次世代若手メンバーの早大沖縄琉球研の成果、結実の一つか。

「あとがき」に渡久山元日教組書記長を紹介した私の名前が記されているには恐縮、汗顔の至りです。高橋さん、送呈有難うございました。

 

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「㈱フロッサ新オフイスでのIT協・役員会」

2011年08月05日 | 「美ら島沖縄大使」便り

        

 先月、名誉会長に退いた関東沖縄IT協議会・役員会に出席しました。会場は埼玉朝霞市の㈱フロッサの新オフイス。

顧客によるセキュリティ強化の要請があるとは言え、逆境のこの時節“ピンチはチャンス”とばかり、創業10周年祝賀を控えつつも朝霞駅前の新装高層ビルへの本社移転決断のIT協会副会長を務める今井恒子フロッサ社長の勇断には感服。

“経営はイベント!”私の経験からも経費削減は苦境乗り切りの一つの対策ながら、危機の中での社屋引越しは社員の帰属意識、オーナーシップ、結束の喚起の引き金となり、苦境乗り切りの有効策の側面もあります。

 

WUB東京との異業種交流、経営協との合同忘年会開催等の審議、議決後の恒例の懇親会。いつもながらの腹蔵無い意見交換、憂さ晴らしに明日へのエネルギーを貰いました。

 

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「アート・アイランド沖縄」~中村雅之・横浜能楽堂福館長講演

2011年08月03日 | 「美ら島沖縄大使」便り

                          

                       (中村講師と川平会長)

 先々週、新富町の「日本印刷会館」で開催された「沖縄クラブ」夏の例会。

この日、日本教育会館での別件イベントと重複していましたが、アートプロデューサー中村雅之横浜能楽堂福館長による「アートアイランド・沖縄」の講演テーマーに惹かれ、なんとかスケジュール調整し、出席しました。

 予想通り、中村講師の歌舞演芸に限らず、紅型、芭蕉布、壷屋焼、御獄と幅広い琉球文化論。単なる伝統工芸礼賛に留まらず、県立芸大卒若手によるモダンアート“張り子“の紹介、推奨から「平成のクニンダ(外来人)」招聘による沖縄文化振興、自立への提言等々、古今東西の所説、研究実績引用紹介。その一方では時に”東京芸大植民地・県立芸大!”等々ミーハー聴衆の私など、思わず拍手したくなる笑を呼び、眠気を飛ばす硬軟入り混じりの巧みな語り口、息も切らせぬ3時間を越える熱弁、情熱ににはホトホト感嘆。

 

 その昔二大悪所と称された“遊郭、芝居小屋”発生の下位文化・サブカルチャー等が高級メインカルチャー芸能文化に昇華するプロセスの解説は十分ではなかったもののなかでも、私が興味を惹かれた部分でした。

 そう言えばつい先頃まで“歌舞音曲”は下賤趣味として排する価値観があったように思います。

“衣食足りて礼節を知る”では無くとも“衣食足りてこその歌舞音曲”ではないか?とは言え、奄美出身の私の祖先は薩摩の苛斂誅求な黒糖搾取に夜毎嘆き呻く様な家人(ヤンチュ)の”哭き歌”ヒジャ節を生んだのではないか。“奄美ブルースに沖縄ラテン”音曲カルチャーフレーズを思い巡りつつ、深く考えさせられた中村講師の芸能文化・社会講演でした。

               

     

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朝吼夕嘆

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