早稲田大学の「琉球・沖縄研究所」(勝方=稲福恵子所長)が残念なことに今月末をもって、閉鎖することになり、これを機に大学の小野講堂で開催された沖縄県立芸術大学の新城亘さんと比嘉いずみ企画の「世界にひろがる琉球芸能」の記念公演の招待を受け、参加してきました。因みに、このお二人には私の出版記念パーティでもお世話になった縁ですが、こうしたイベントを後ろで企画、演出したのはエディター川平いつ子さん。今回の公演にも彼女の影を感じました。圧巻はチュニジア出身ブリ・モハメッド、英国出身マット・ギラン、沖縄の新城亘3人による八重山民謡「トゥバラーマ―」の演奏合唱!まさに、“越境するウチナー節”を感じた瞬間でした。こうした国際化と若手研究者の育成という特色をもつ当研究所が何故10年で閉鎖するのか?それは勝方さんを継承する沖縄出身早大教授の不在が一因といわれますが、そもそも総長をはじめ大学サイドに沖縄に関する関心が薄かったのではないか?歴代最長の沖縄県出身の大浜総長という歴史を持ちながら。
勝方=稲福教授の孤軍奮闘で10年続いたこの研究所の閉鎖は“大浜奨学制度”と言う恩恵を受けた沖縄稲門会メンバーや関東沖縄経営者協会や県人会のバックアップの弱さも幾ばくの責があるのでは!
次世代沖縄研究者の再興を期待しつつ、勝方さんに影の支援サポータ・川平いつ子さん、本当にお疲れ様!小野講堂イベント後の「南亭」で開催された懇親慰労会で勝方教授から「感謝状」頂き恐縮しました。