”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

呉 善花「日韓、愛の幻想」文芸春秋

2006年06月29日 | 「Weekly 読書感想」
 先にアップした「反日・親北韓国の暴走」;小学館 に続く著者の作品。前書が主として日韓の政治的風潮の違いを解説したのに対し、本書は例の日本におけるヨン様ブームの解明。日本の「冬ソナ」ブームの背景に“会社人間・日本の男”に一因があるという指摘への興味もあって本書を手にした。
いろいろ面白かったが一頃日本にもあった処女崇拝や結婚前のストーカーもどき熱愛の韓国男性が結婚するや一変、専横化するという。彼の国の男性熱愛にほだされる日本女性の皆さん、お気を付け遊ばせ!

 源氏物語と韓国古典「春香伝」の比較から両国の男女関係を論ずる勉強振りには頭が下がるがいささか牽強付会を覚えた。興味深かったのは著者が来日後初めてドラエモンや鉄腕アトムが日本原作であることを知り驚くということ。彼の国のこういう情報非開示策は事実認識力欠如を招きかねず不幸だ。

 なる程と思ったのは日本のビート・リズムの先進性?例えば80年半まで8ビートリズムが大衆性を持っていたのはアジアでは日本だけで、J-POPが流行りかけた時に韓国では恨歌リズムが主流だったということか。いまは両国8ビートや16ビートまで共通に流行っているらしいが、この視点は斬新だった。
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ガルシア=マルケス 「百年の孤独」新潮・現代世界の文学 鼓 直訳

2006年06月27日 | 「Weekly 読書感想」
 「またまた!」と思いでしょうが実は読み通しました。
「で、感想は?」と問われると「それは20世紀南米を代表ノーベル文学受賞作品、圧倒されました」と気の利いた感想も言いたいところですが、曼荼羅のような3代に亘る大河風の作品ながらさしたる感想は無いのです。
 どうも身辺雑記で無いと感興の湧かない性質でせっかくのノーベル作品も私には猫に小判でした。それにしても上下2段に細かい文字の作品、我ながらよく読み通したと思う。
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「合同新人技術研修発表」

2006年06月26日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先週、4月入社以来3ヶ月近い新人の合同研修の発表会を行いました。昨年に続きNDC社さんと関東沖縄IT協議会所属5社・32名による合同研修。
当日はこれら32名が6チームに分れたJAVAによる「ビデオ・レンタルシステム」構築の実務テーマを発表しました。

 情報工学系に文系、高校生を交えた混成だけに講師の方は大変だったと思いますが、複数社による切磋琢磨があり、単独社で行うより研修効果は上がったように思います。

 新人は研修終了後の今日から本社5名、大阪1人、静岡2人、名古屋1人、沖縄2人とそれぞれの配属先へ赴任、OJTが始まる。新人の中には予想外の事業所勤務に戸惑っている者もいるが、顧客と仕事の事情・要請、環境の変化に負けず頑張って欲しい。
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「宴の後・その2」

2006年06月25日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先の関東沖縄経営者協会40周年記念大会は皆様のご協力により、予想を超えた350名の方々の出席を得て大過なく終わることが出来、正直ホットしています。200名前後が採算分岐点で、もしこれを下回る時は出血、又も社員に迷惑掛けるかとの懸念が走り、大会数日前親しい知人100名位に悲鳴に近い出席哀願メールを出したところ、当日30名ぐらいが“すわ、一大事”とおっとり刀姿で駆けつけてくれました。これらの知人、“重田!経営なんか関係ない我々、人数足りない!助けてくれと言うから来て見たらこの盛況!違うじゃないか、全くオーバーな!”と非難とも苦笑ともを浴び“これは2度と効かないなあ”と自省。

 以前もイベント主宰に担がれたことがありますが、その際の最大のミッションは人集めです。参加者が少ない時は自ら出血を背負うだけで無く、周りにそれこそ大きな財務負担を強いることになるからです。
人集めの要諦は大会スローガン等の“コンセプト創出”と人脈預金です。ボランティア・イベントを打つということは預金を降ろすだけでなく、新たに負債を背負うことになります。もっとも判り易いのは“重田さん、参加したのだからボトル入れてよ”というその筋の台詞です。普通の人はそこまで明らさまに言わずとも“ご協力感謝”の負目を背負います。従って、こうしたイベントの後は参加者へのフォローが大事になりますが、分かっていながら関係者“やれやれ”と一息入るだけに、どうしても疎かになりがちです。
 もう一つ、こうしたイベント開催の問題は表の参加者に並んで裏の事務局ボランティアメンバーです。実はこれが参加者以上に難しいのです。(以後続)

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「久し振りの社内結婚式」

2006年06月18日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 昨日日曜、久方ぶりに社内結婚披露宴に出席した。最近の結婚式は媒酌人を立てず、社内婚といえども主賓は所属部門長で必ずしも社長ではない。それだけ社長職責負担が軽くなった。最近は挙式、入籍、同居、懐妊に順序はなく区々だ。
 久し振りの主賓挨拶とて改めて確認した当社の社内婚、28年で25組。内5組は退社しているが、この日は3組カップルを含め8人の社内婚メンバー出席。同業者もびっくりしていた。

 こうした慶事があるかと思うとこの前日には女子社員が業務後の懇親会で意識喪失、卒倒、救急車で緊急入院。逐一、付添いの社員から連絡を受けつつ、先月のキャンプの最中への総務社員ご尊父の死去・葬儀を思い出し、最悪の場合は翌日の主賓事態かと憂慮していたが、幸いな事に当夜で退院、事無きを経てこの日の出席となった。
 在籍七年、ついぞ気が付かなかった幸せ一杯の新婦社員の笑みに接し、思わず込み上げるものがあり、改めて“結婚式はいいなあ”と思う。

 
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河野樹夫「経営戦略とキャリア形成」;東京都職業能力開発協会 

2006年06月17日 | 「Weekly 読書感想」
 格好つけて言うと「読書とは本業外の書読み」と思っている。法律家が判例集を、医者が医学書を読むのは仕事であり読書では無いだろう。だから経営者が経営ノウハウ書を読むのは読書とは言わないなんてね。しかし、その境界線が難しい。先頃物故したドラッカーの書は経営ノウハウ書というより文明論に近い。
こう書くとあたかも経営関係の書は多く読んでいるけど読書でないから敢えてこのBlogではアップしていないと言わんばかりですが、その実左程ではない。

 ここにアップした著者はキリンビール技術研修センター所長経歴の協会専任キャリアコンサルタント。当社で研修頂き、啓発受ける点多かった。
最近企業内キャリア形成論が盛んだが、常に手強い競争相手と対峙しながら、利益実現と企業継続に苦心する経営者にとって“人財育ち会社滅ぶ“にならないような長短の投資バランス判断は現実に悩ましい。
 こうした問題より本テキストで多くの社会学者等の研究成果を下に紹介されている宗教・価値観の違う社会制度や歴史、開発段階によってキャリア形成やコミュニケーション論の適用が微妙に相違する指摘が興味深かった。
例えばベネデクトの“罪と恥”文化論は言うに及ばず“自己実現”を最高に置くマズローの欲望七段階説が国、社会によって相対化されること。
そう言えば、Web2.0時代クリス・アンダーソンの説いたロングテール理論によって例の「パーレット2:8」理論がとみに普遍性を失いつつあるようだ。

 

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「早大西洋史クラス会」

2006年06月12日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 S41年の早大西洋史学科は50余名。女性は桜陰、浦和一女、女子学院、東京女学館等の都内お嬢様名門校出身に対し、男子は現役S18年生から11年生と年齢多彩、私のような唯一の沖縄出身・御上り浪人者にはことに眩しかった。
卒業40余年、都内在住有志が年一度の割りで集まる。学部の所為から教師、編集エディター等が多いが今や殆どがリタイヤ。

 参集先週土曜の宵は糖尿、脳梗塞、ヘルニア、高血圧等々の病状リハビリと身内の介護・出戻報告交流で皆さん退職に伴うストレス解消に花が咲きました。ただ、4人のクラスメンバー物故者の報に次回は葬祭規定作るかの声が出た。
(クラスの皆さん、無断での個人映像アップ、幹事に免じお許しあれ!)
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「宴の後の物語」

2006年06月11日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 去った5月10日の「関東沖縄経営者40周年記念大会」は私達の予想を超え 350余名の方に出席頂いた。何より事前にご要請したとは言え、稲嶺知事の出席は正直感激しました。 
 翌11日早朝テレビで小泉首相と会談に臨む厳しい表情の知事を見た関係者は驚いた。前夜パーティ後の更夜、額賀防衛庁長官と会談したと後で聞いてさらに驚いた。きっと翌日の首相会談向けの事前調整だったのだろう。当夜、そうした予定を事前に知っていた随行の県職員は内心気が気で無かったらしい。にも拘らず知事は式典だけでなく講演会に続く懇親会まで参加した。通常は祝辞や乾杯のみで退席するケースが多く同一会で2度も挨拶するなどは滅多にないと言う。
 想うに翌日のシィビーヤーな政治課題を控え、首都圏での県人の集いとかってご自分が勤めた業界への回顧が癒しと和みになったのではないかと思う。
 ご存知のように学校卒業以来、企業経験等ついぞ一度も無いどこぞの首相と違い、知事は大学卒業後当時わが国最大のトラックメーカーに就職、労組委員長を勤めた上に職場結婚までされている。そんな知事には同県・共通体験の仲村日産デーゼル社長の話は単に経営談義以上に懐かしかったに違いない。
(写真は式典に続くパーティ開始前のインターバル)
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「日本膝関節学会」

2006年06月06日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 日本婦人の膝関節は欧米人に比べ、歳と共に湾曲し障害を起こし易いという。正座等の生活習慣から来るかも知れない。ところが靴底を工夫するだけで、その障害を是正し遅らせることが可能という研究成果がある。
 明後日6月8日から沖縄・宜野湾コンベンションホールに全国から300名近い整形医が集まり「第31回膝関節学術会議」が開催される。会議二日目の9日(金)10時からこうした日本の中高年婦人に多発する膝関節障害の予防・治療に関する研究発表が行われる。発表者は早大人間科学部出身の若き垣花渉博士。実はこの人、我が那覇高校12期の同期で沼津高専講師の垣花君のご長男。若干37歳。
お父さんに次いで早稲田に進学、機械工学から東芝機械に就職、生産部長歴任、沼津に定着した父親とは違い、人間工学を専攻、学位取得、沖縄移住の希望を持っている。
 事前登録無しで入場可能とのこと。発表内容も一般向きに工夫すると言う。そろそろ膝にガタが来つつある在沖の我が同期の皆さん、同病予備軍相誘い合って9日はコンベンションホールでご聴講あれ!実は膝がガタついている小生が一番聞きたいのですが。

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「新・沖縄情報通信産業振興研究会」

2006年06月05日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先日、内閣府平井政務官主導の「新・沖縄情報通信産業振興研究会」第二回研究会に出席した。従来の沖縄の低賃金をインセンティブとするコールセンターとは異なる高品質で国際競争力をもつオフショア開発センター誘致を目指す処が“新”を掲げる由来。官房5業務の沖縄センターへのBPO等e-Japanのモデリングも視野に入れる。そのためには県内人材の持続的供給に止まらず、団塊の世代・リタイアの上級PM等移住誘致策による人材の底上げも目指す。 出席者は平井内閣政務、和田審議官、滝本参事官、経済産業、沖縄県部長等から嘉数情報大副学長、安田東大教授、宮城琉大工学部長の官学関係者に、NTTコム・データー、新日鉄ソリューション、日立、富士通、三菱電機、沖電気、松下電器、豆蔵、ソニー、ニィウス、マイクロソフト、サンマイクロ、IBM、オラクル等のSIベンダーからNRI、アクセンチュリー、ベリングポイント等の名立たるIT企業およそ100名。さながら各ベンダーのプランニング・コンセプトの競演様相だが、仕切りは滝本参事官と奥井JASPA地域活性化委員長辺りか。 参加各社「同床異夢の感」無きにしもあらず、次期内閣への政策継承も課題とは言え、なにより地元と共に我々関東沖縄IT協議会の主体性が問われ“我々弱小下請けソフトが何を”などと怯む間もない。(写真は挨拶する宜名真沖縄県商工労働部長:与那嶺さん撮影)
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中丸美絵「嬉遊曲鳴りやまず」;新潮文庫

2006年06月04日 | 「Weekly 読書感想」
 連休、なんとはなしに仕事に関係ない本書を手にした。有名なNHK「子供のための音楽教室」や桐朋学園の創設、指揮の小澤征爾、山本直純、演奏の中村ひろ子、巌本真理、我が奄美の生んだ天才久保陽子等戦後日本のほとんどの音楽家を育てた音楽家なら誰でも知って入る斉藤秀雄伝。この人の御尊父が高田の馬場の有名な英語塾「正則学園」の創設者であることを知る。

 故藤原歌劇団のオペラ演出家粟国安彦の縁で私は学生時代何度か楽譜係(本当の意味でのいわゆるオーケストラ付属の権威ある楽譜係ではなく、楽譜配置係りの意)アルバイターとして東フィルの地方演奏に同行した。お陰でオーケストラの譜面配置順は覚えている。「バタフライ」や「カルメン」は延10回以上も聞いたか。マリオデル・モナコやテバルディ、シミオナートは聞いたがカラスは遂に聞くチャンスが無かった。

 指揮者として当時美丈夫の大町陽一郎より上野文化のオケピットで“ボーイさん、ボーイさん”と声掛けられた見栄え冴えない、色黒小柄な森正の方が上手いと思ったりした。本書でその森正が斉藤秀雄と議論する箇所を懐かしく読んだ。
 音楽界に疎い私、文庫500P近い本書、“もういい”と投げ出そうとした矢先、JAL乗務員歴の著者のプロフィールを眺め“エーッ”と驚く。間違いない!この人、30年前スピンオフする以前のコンサル会社で私の下にいたバイト生。時にコーヒー奢った茨城出身の慶大生だった。エッセイスト・クラブ受賞するほどの文筆家になったのか!奇遇にしばし呆然、いやはや、こんな出会いもあるのか。そう、妹さんがあのソプラノ・ソリストに違いない!
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朝吼夕嘆

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