”朝吼夕嘆・晴走雨読”

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佐野真一. 『東電OL殺人事件』(新潮社)

1900年05月27日 | 「Weekly 読書感想」
 何でこの二冊かというと次のような理由によります。
佐野真一の名前は数年前購読していた「日経ビジネス」誌上にダイエーの中内均伝を連載していたのを拾い読みしたことがあるが本格的に読んだのはこの2冊が初めてだった。ネパール人犯人説の裁判批判が半分だが、東大卒の父を持つ慶応経済卒のOLの二重人格的行動は衝撃的だった。著者はOLのこの行動を父母の相克や失恋のトラウマ等に探っている。
 たまたま本書と平行して英語の学習を兼ねてシドニー.・シェルダン「Tell me yourDreams」を読んでいた。幼児期の父親による性的虐待によって人格が多重に分裂した女主人公が男性を誘惑しその都度断種殺人を繰返す怖いストーリだった。幼年期のトラウマが多重人格の原因になる事例は欧米では相当報告されていると言う。時期を同じくしたこの2冊の符号は強く印象に残っている。続編の『東電OL症候群』も読むハメに陥った。
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朝吼夕嘆

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