”朝吼夕嘆・晴走雨読”

「美ら島沖縄大使」「WeeklyBook&Reviews」「マラソン挑戦」

リチャード・クー「マンデイ・ミーティング・メモ」;野村総研

2005年12月25日 | 「Weekly 読書感想」
 ほぼ毎月曜、NRIからFAXで送られて来るカレントな経済金融レポート。毎週、A版10ページのレポートは多忙な週初めの月曜に読むのは難儀な話しだが、カバンに入れ移動中の電車の中で読み通すように努めて数年、累積数百ページの氏の著書を読んだことになる。

 米国代表として日米貿易摩擦の衝に当たった経歴を持つ著者だけに、その視点はアメリカに止まらずEC、中国と広く、お蔭で私の暗い分野に微かな理解力を得た。
 特に「合成の誤謬」を背景とする氏の“バランスシート不況論“は財務省の財政健全化政策に拮抗するごとく、積極財政投融資を説く。
 ケインジアン対マネタリストという構図でいうとクーはどこに位置するのだろう。その所論はなんだか米国のために日本財政滅亡論のように響くが、もとより私にその真奥が判るはずがない。
 
 いずれにしろ、歯に衣を着せない小泉総理のブレーンとも言える竹中所策批判は、相対的評価への視点が得られ、折に付け日本財政学の泰斗とも云うべき小宮隆太郎理論難詰を読むと「へー、そうなのか」と思う。それにても週レポート、5P位だと読み易く助かるのだが。

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「沖縄クラブ忘年会」

2005年12月23日 | 「美ら島沖縄大使」便り
12月は連日の忘年会シリーズ。
折から第一日曜は恒例のナハマラソン。フルマラソンは免疫・抵抗力を落とすらしく、インフルエンザ予防注射にも係らず継続する忘年会に例年風邪を引く。

 この日、お馴染みの東海クラブで川平朝清さんが会長を務める「沖縄クラブ」の忘年会出席。席上、例の「赤椀と世直し」の著者名護宏氏にお会い出来たことには驚いた。会員の大城弁理士と大学同期と知った。この日出席のメンバーに著者の書を読んでいるのは同期の大城君以外にはいない様だった。
 名護氏の風貌は革命的な著書での論調とは相違し,ご覧のように極めて温厚、実直な印象。幸か不幸か氏は私のBlog上での書評
(http://blog.goo.ne.jp/shigeta-nas/e/e68f406f1e26e2f344d54a41e1a4665f)を読まれておられず、ほっとしたり。(左が名護氏)
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在京那覇高12期忘年会

2005年12月21日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先週、沖縄、三重、沼津、千葉、埼玉首都圏近郊から21人、霞ヶ関東海クラブに参集。冒頭、つい先月心筋梗塞で逝った同期A君の霊へ黙祷。
 東京医科、阪大、信大卒の医者3名、東工大―日東電工、早大―東芝機械、東北大―富士通ゼネラル、府立大―石播、教育大―生保、九大―上級職、琉大―教職と錚々経歴の出席同期の薄白髪頭を改めて見ると、復帰前に上京進学、日本の高度経済成長を背負い、過ぎ去った風雪の我等が世代の影をうたた思うとは無しに思う。
“年金、逃げ切り世代”などとの揶揄を肝に銘じ、“葬儀規則を作ろうか”はたまた“俺々詐欺に会わぬには”などとボヤキ、書正論沸騰、二次会更夜に至る。
遠路の友よ!新幹線、フライト無事間に合ったかや!

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「ニライ会忘年会」

2005年12月17日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 首都圏には県人会、各地域郷友会、各同窓会以外に経営協、IT協議会、WUB東京、沖縄クラブ、沖縄フアンクラブ、三月会、四水会、沖縄女性の会、イナグの会等様々な沖縄県人関係組織があり、私はその半分位の会に入っているが、会長を務めている会以外の出席率は当然のことながら低く、関係者に迷惑を掛けている。

 その中で歴史も古く、動員力が最も多いのは「ニライ会」ではないか。特に講演や模合がある訳でもなく、毎月担当幹事や開催場所を持ち回り、集い食事をする。
 先週、会員プラスゲスト40名以上が出席、月島のスペインクラブでその忘年会が開催され、後輩の長嶺さんを招待出席、会員の後藤さん達アンデスコーラス同好会グループの演奏を楽しんだ。


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関東沖縄「経営協・IT協」合同忘年会

2005年12月17日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 12月15日、100人近い参加者を得て銀座4丁目のスターホールで、初の合同忘年会を開催した。
 掲げたスローガンは「いま、Enterprise沖縄!」。その意は宮里藍、仲間由紀恵、夏川りみ、ゴリエ等芸能・スポーツ等の広い意味でのEntertainment界での沖縄Presenceにあやかり我々県出身企業・経営者「Enterprise」も頑張ろう!という趣旨。EntertainmentとEnterpriseの中間として医食同源に発する沖縄健康食や泡盛を供する飲食サービス業がある。

 この宵、得てして“偉い人達”の長口舌で退屈に成りがちなこの種、会の退屈・マンネリの打破を試み、特に都内で20年以上続いている県出身のママ達を招、会場に花を供えて貰った。暮れの稼ぎ時、お客を放ったらかし出席してくれたこのママさん達への今後の“落とし前”を想うと憂鬱ならぬ恐怖さえ覚える。

 と言うことで、この宵出席の90名の他の皆さん!1人美女連と悦に入っているこのスナップ、会長の特権と切に御諒承を!


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 高梨修「ヤコウガイの考古学」:同成社

2005年12月17日 | 「Weekly 読書感想」
 近来、言語学、考古学、説話神歌等の研究から日本民族の琉球ルーツを説く研究発表が盛んだ。気になるのは研究著者達が「わが出身地こそ源流、ルーツ!」と言わんばかりのイデオロジカルな主張傾向があること。
 その点、東京都出身の著者が奄美大島で近年大量に発掘されたヤコウガイの詳細な分類研究、正倉院蔵の螺鈿工作品の原材料ヤコウガイは当時の奄美独製品立証に慎重・詳細にアプローチ、従来琉球の辺境、付属と思われていた奄美の中世以前の先進性(?)を用心深く示唆する今年5月上梓の新刊書。
 300P弱のほぼ半分の前半を発掘貝殻の形態、文様、形状等についての微細な実証的描写、分類が延々と記述され、読む方は相当の忍耐が要求される。

 書中、貝殻考古学成果著しい木下熊本大教授や琉球史研の安里進等の所論に厳しい批判を展開している。考古学に止まらず、文献史学、さらに石垣、久米島、奄美等の高島は森林資源と水脈に恵まれたのに対し、沖縄中南部、宮古等はその逆ということから古代・中世の琉球弧史へのアプローチ方法論としての高島・低島の概念分類説の紹介は新鮮だった。

 巻末に島尾敏男、外間守善、高良倉吉、高宮広衛ら先人泰斗から最近の若手研究家まで100名近い引用参考文献一覧が記載されており、斯学の研究志向家にとっては貴重な資料だ。先の名護宏氏の「赤椀の世直し」の方法論とは際立った相違が見られる。
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「東京職業能力開発サービスセンター」で講演。

2005年12月11日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先日、飯田橋の「東京職業能力開発サービスセンター」で講演した。題して「企業力とキャリア形成と人材」。以下の公式サイトにも載っている。。(http://www.tokyo-aikyo.or.jp/jinzai/koryu_plaza/koryu_plaza_17_05.html)

受講者の大半は都内企業の教育・研修担当者で、私にキャリア形成の理論や実績がある訳ではなく、務まるのか大いに迷ったが、単に創業小企業の苦労、悩みの“事例報告”で可とのことで引き受けた。
 一つには創業以前勤務していたコンサル会社の部下が、キャリアを重ね現在上記センターで担当しており、彼の再三の依頼に押し切られた。
 知らぬメンバーだけでは心細いので関東沖縄IT協の平良・今井両副会長や知人をサクラならぬ応援団として出席して貰った。
 事後のアンケートは大半「率直、本音が聞けて面白かった」という類の中に「人材育成やキャリア形成についての理論が聞けない」という不満調のものがあった。

 「人財育って企業滅ぶ」事例もあるから経営と人財育成の相関は実のところ単純では無いと思う。企業はやっぱり社長!我社の今日の限界はやはり私の限界。ちょっと格好いいか!

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「会社オレオレ詐欺!」

2005年12月09日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先日、代表取締役の私宛に「この度当社が貴社に対して有しております後記の債権を後記の譲受人へ譲渡いたしましたので通知いたします。」(譲渡債権表示)システム開発代金その他一切の債権として金4,247,171円也とする内容証明「債権譲渡通知書」郵便物が届いた。しかし、譲受人と通知人として記載されている会社名には見覚えが無い。

 私はカッとなり譲受人連絡先として記されているNOに電話しようとしたが、総務部長から「社長、それは挑発に乗るようなもの」と諫言され、思い止まり「債務不存在確認通知書」を作成し送り返した。不必要な事務処理をさせられ腹がたったが、要するにこれは債務、債権管理不備や無知に付け込もうとする「会社オレオレ詐欺!」。恐らく記載されている所在事務所などは架空なのだろう。1円単位の金額を記載し、いかにもリアリテックを装うふざけた所業だ。創業間も無い時にも同種の書類が届いたことがある。
 同業の皆さん、こんなやからの手口に乗せらぬよう、ご用心!
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第21回「ナハ・マラソン」

2005年12月05日 | 「マラソン挑戦」
 32キロ4時間半の制限時間をギリギリ飛び込んでクリア。後10キロ、ひたすら歩き続け6時間40分でゴール(?)。両膝サポートの不恰好スタイルだったが、心配した膝の痛みもなくとにもかくにも走れた。これなら来年週2回もジョグすれば再び6時間では走れるかも。
 27キロ地点で「社長、社長!」叫びつつ手を振る女性。なんと当社OB社員。ミカンとスポーツ飲料の差入れ。天女にも見えた。ありがとう!玉寄さん。

 生憎の小雨と強風だったが高気温より完走率高く、4人中3人が制限時間内。後輩の池間さん、見事6時間クリア、おめでとう!
今回、完走自信なく前夜有志数人、ささやかに激励受ける。メンバーの後輩の具志さんが
スタート間もない国際通りで撮ってくれたSHOT、今回の唯一の証拠。

 完走終了後、痛恨衝撃の極みは今回出場エントリー、完走を期して練習重ねていた高校の同期A君が、大会前夜仕上げのサウナで心筋梗塞急逝の報に接したことだった。無茶はできないという思いとA君のご冥福を衷心よりお祈りします。
 
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「歓迎、斉藤ご夫妻!」

2005年12月03日 | 「美ら島沖縄大使」便り
 先月、ロスアンゼルスでケミカル素材を扱う「USセラミック社」を経営する斉藤さんご夫妻が来日された。奥さんの陽子さんは云わずと知れた琉球大学創設に多大な功あった故翁長俊郎・君代教授ご夫妻のご娘。夫君は東北大化学専攻卒業後、親族を頼って渡米。太平洋渡航・船上の恋を実らせたお二人、3人のお子さんはそれぞれ日米においてIT企業を立ち上げ、成功している。
 先年、訪米、バス・トイレ付きのゲストハウス数部屋を備えるウオールナッツの広壮な邸宅に3泊逗留した際にはご主人手ずからの調理で度々歓待を受けた。
 そのお返しという訳ではないが、この日、在日中のご次男3人を目黒雅叙園・渡風亭「秀畝の間」にご案内。

この後、ご案内した銀座のクラブではご覧のような偉丈夫に似合わぬ会津東北弁で演歌を歌うユーモリスト振りを発揮、側に寄り添う陽子奥さんは「カッカッ」と笑い、件のママに「何でこんな良い男が!」と何度もため息を吐かした。
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福井千鶴「南米移民と日系社会」:地域政策研(高崎経済大)

2005年12月02日 | 「Weekly 読書感想」
 毎週三島と高崎を往復しながら南米日系移民について研究講義している福井助教授のレポート。2冊合わせても50P余のレポートだが大変示唆を受けた。
 南米移民と言えば、得てして"海外勇躍沖縄"の専売特許のように思われるが、本レポートを読むとこうした思い込みの蒙が開かれる。例えば移民には「自由」と「契約」の二つがあり、前者は専らヨーロッパ系白人移民の多いアルゼンチンに対し、後者はペルー・ブラジル等の南米諸国に多いと言う。
 沖縄県からのボリビヤ移民は戦後基地建設のため、米国が直接ボリビヤ政府と交渉して成立したこと。
明治・大正は広島県の移民が最大だったのに対し、昭和になって沖縄が全国NO1.意外なことに昭和50年以降は東京から移民が沖縄の倍以上になっている事実。

 こうした統計的事実以外に近来の「世界ウチナワンチユ大会」やWUB等南米日系社会に於ける沖縄独特の結束の強さや移民二世のアイデンティテイの相克にも触れている。
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「戸田ハーフマラソン」

2005年12月01日 | 「マラソン挑戦」
 今週末恒例の「ナハマラソン」。今年で13回目のエントリー。内9回はとにもかくにも6時間の制限内にゴール、メダルを貰っているが昨年は中間地点からタクシーでホテル経由空港へ直行帰京。その前年は6時間半とここ2年はメダル無し。連日の居酒屋通いと週末1時間ばかりマシンジョグでは今年もまず無理。
 その証拠に先々週、最後の仕上げと高校後輩の池間嬢と戸田川河畔のハーフマラソンに出場。制限時間内とはいえ2時間40分。因みに彼女は10キロ悠々1時間でゴール。共にナハマラソンに出る。
 4,5年前のハーフゴール写真は会心の笑顔だが、先週はこの苦痛顔、おいおい!本番ナハは後21キロあるんだぞ!土台無理。膝軟骨も磨耗しているしね。せめてパンツぐらい極彩色で派手に。
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朝吼夕嘆

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