T企業を創業して30周年を迎える本アドバンストシステム会長の重田辰弥氏が
「おきなわ就活塾・・新宿書房」を出版した。
早々に贈っていただいたので、春一番の吹き荒れる日、珍しく週末を家で過ごしていた私には、絶好の読書日和となった。
納得しながら、相槌を打ちながら、時に顔をしかめながら、一気に読んでしまった。
沖縄の人に、特に、若者に、その親に、行政マンに、人を育てる大人に、沖縄の企業人に、そう、多くの人に読んで欲しい本であると思った。
氏が、自社で採用した沖縄の若者の姿がリアルに描かれている・・生活の違いや意識の違いなどを通してしかも、その保護者の姿が、沖縄の風土性と合わせて、鋭く分析している・・・これでいいのか沖縄よ・・・と本当は言いたいのではないどろうか・・・やさしさゆえの沖縄人?と述べているところは、氏の寛大さと捕らえたいのだが・・イヤイヤ・・・やはり・・・これでいいのか沖縄と私も叫びたい。
私の近親者にも、長男がゆえに、40代で一流企業の関東総務部長を切って、親の懇願により、沖縄へ戻った人がいる・・・・
人生の幸せとは、勿論,分かるわけではないが・・・・・
でも、又、反論もしたい
沖縄だけではないよ・・最近では、全国共通する若者像だよと又、沖縄の家族像も変ってきているよ・・と
同時に、日本企業のあり方にも言及するべき問題があるのではと。
一方、この本は又、会社を組織したトップの社長として30年間組織を広げてきた経営者としてのノウハウは
また、元マスコミ人としての識見の広さは、沖縄の人のみではなく、会社経営を目指す人にとって、多いに参考となる本でもないだろうか。
双方の意味で、バイブル的な本と推薦したい。
本に多くは述べられていないが、重田氏の人脈の広さ・深さ・気さくさは、上京する沖縄の人にとってイヤイヤ世界で羽ばたく沖縄の人にとって、
多くの人が恩恵をこうむっている。私もその中の一人。
この東京という広い世界で、沖縄へ「人を紡ぐ超名人」といえるのではないだろうか。
沖縄県知事からその功績の表彰を受けていることもうなずけよう。何人にも、平等で,屈託なく、さりげなく引き合わせる天才である。
自身の生い立ちは、又、沖縄の歴史でもある。特に琉球大学時代の姿は、わが青春を髣髴とさせた。
同じ時期、上京したのだなー・・・と。
本を読みながら当時の我が人生と折り重なり、感慨深くなった。お目にかかったのは、私が定年退職した年ですが・・・
いい本をお書きになりましたね。重田さん。多くの人が貴方をお祝いするでしょう。
末席ながら、私もその一人。これからも軽口で時には、辛口で、
言い合いましょう・・・多くの沖縄人への「かけはし賞」を私からも贈りましょう。出版を記念して。
ますますのご健康をお祈りし、今後も更なる希望の星でありますように!