センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

五感ビジネスの今後!

2009-02-25 23:06:39 | 感覚
最近において、人の五感が注目され、テレビ番組でも取り上げられている。
現に、私もこれらの番組の監修役として出演もしております。
また、五感ビジネスも注目されている。以前から嗅覚ビジネスは知られていた。香水、アロマ、脱臭剤など人の嗅覚、匂いビジネスは盛んでもある。
だが、最近は視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚における、五感を刺激したり、意識させることでビジネスに繋がるケースが多々ある。
例えば、ホンダの軽自動車のフロントデザインは、微笑みをイメージしてデザインされている。スクーターも人の顔をイメージし、人の五感に訴え、これらが安全に繋がればと考えてデザインされているのです。
これら、人の五感、脳を刺激させ、五感を意識し、販売の伸びに繋がっているのです。
以前に私のところに、大手のスーパーから食品売り場の売り上げを伸ばしたいので、人の五感を刺激し、販売に繋がる方法は無いですかと相談され、野菜売り場からカレーの匂いを発生させたことがある。この時は、ジャガイモの売り場ではあるが、その日はジャガイモが通常の3倍売れ、同時にカレールーも3倍売れたのである。
主に主婦の人達は、野菜売り場や魚売り場などで、調理方法などに悩み、献立に悩むのである。
その時に、どこからかカレーの匂いがするので、人の嗅覚、脳は反応し、カレーが食べたい。今日はカレーにしてみようと思考するのです。
これらに似たビジネス戦略として私は、音、聴覚刺激によって販売増進が出来ないか考えている。
例えば、音楽だけでなく、アウトドアー、スポーツ店、レストランなどでも心地よい音楽を流すことで、スポーツやアウトドアーをイメージさせ、ウエアーなどの販売増進に繋がらないかと思っている。
また、レストランで心地よい音楽と、心地よい匂い、五感を刺激することで、出された料理が一層美味しく感じられる工夫によって料理も高級になるのである。
私達の味覚はその場の雰囲気や環境によって変化するのです。これらを「複合感覚」と言いますが、友達同士や仲の良い人と食べる料理が美味しいように、感情などによっても料理の味が変わるのです。
他にも、人の五感を刺激するような演出、これらは現在、売り上げ不振で悩んでいるデパートの売り場などで応用が可能と考えている。
私も久しぶりに日本橋界隈のデパートを市場調査に出掛け、これではお客、特に若い客層の人達が来客しないと感じたのである。
何十年前のままであり、品揃え、売り場の雰囲気なども代わり映えしない。
これでは、人の脳や五感は刺激されず、快感にも出来ない。また、商品を購入しても感動しないと思われる。
この不景気でも、任天堂は08年過去最高の利益を計上し、デズニーランドも客数を伸ばしている。
これらに共通することは、楽しい、快感すると脳が喜ぶ事である。任天堂のゲーム機を購入することで、楽しく、五感も脳も刺激され、快感するのである。
デズニーランドも様々な催しが開催され、毎回変わったイベントが繰り広げられている。
これらが「楽しい」また行きたい、また買いたいと思考するのです。
これらがリピーターとなり、口コミから広がり、売り上げを伸ばしているのです。日本の百貨店のように何十年も代わり映えしない経営や品揃えは、時代錯誤に近いものがある。
やはり、創意工夫、社員一眼となり、知恵と英知を出し合い、脳科学でも感覚生理学でも応用して、新時代のために改革に取り組んだ会社、メーカーがこの不景気を乗り切り、景気が上浮いたら一気に売り上げを伸ばせるのである。
車が売れていないと言いながら、ホンダのハイブリット車が190万円を切る価格帯で販売し、予想以上に売れているのである。現在、予約しても納車は4月~5月という羨ましいような現状である。
これらも私は「五感ビジネス」を意識させ、脳の快感をくすぐる努力をしているからだと思っている。
これら企業努力、リストラで合理化するだけではなく、戦略的に取り組み、人が驚くような販売方法など積極的に取り組んだ、会社、メーカーがこの不景気に一人勝ちするような気配がある。
この未曾有の不景気をマイナスと捉えるか、プラスに捉えるか、今後の日本の多くの企業に問いかけられた課題でもある。
私は、勿論プラスである。ライバル社が躓いている間に、一人勝ち出来るからである。そのためには、企業努力、英知と知恵、創造性を駆使してこの局面を乗り越えた企業が一人勝ち出来るのである。
私共も昨年以上に不景気のお陰かも知れないが、来年の3月頃まで五感に関するビジネス、監修の依頼など入っている。後は、カレンダーを見ながらスケジュールを合わせる日々を送っている。
これからが「五感ビジネス最前線」である。
人の五感、脳を刺激させ、快感させる製品、商品、企画などが今後とも注目されることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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