ノーベル賞作家の問題の一作。本著について、あらすじを書いてはいけないという不文律があるようなのだが、少しだけ触れると、舞台は2060年ごろの英国のある場所の介護施設である。注意深く読まないといけないのだが、主人公のキャシーは介護施設の介護人として12年務めている。出身はヘールシャムという両親の不詳な子供たちの施設。
なぜ両親が不詳なのか、何の介護施設なのか、介護されるのは誰なのか、キャシーは介護人をやめて、次の段階に進むのだがそれは何なのか。
読み進まないと、わからないことばかりだ。
なぜ21世紀の半ばなのかというと、その頃、画期的な治療法として臓器移植が相当数行われるようになっていたが、そのドナーが不足していたというようなことになっていく・・・
ということ。
その後、ストーリーは、「まさか、こういう方向に進むわけがない」という方向に進んでいくわけだ。さらに、この臓器は一つしかないのだから提供することはないはずなのに・・・ということを暗示していることに読者が気づいたところで終わるわけだ(それも直接には書かれていない)。
実際には、山中教授や小保方元博士のおかげで、この小説が現実化することにはならない方向に向かっているようである。現実化するなら、「近未来小説」という範疇に入り、現実化しないなら、「ホラー小説」に分類されるだろう。ホラーは好きじゃないのだが、本作だけはホラーであってほしい。(なお、映画化されている。)
なぜ両親が不詳なのか、何の介護施設なのか、介護されるのは誰なのか、キャシーは介護人をやめて、次の段階に進むのだがそれは何なのか。
読み進まないと、わからないことばかりだ。
なぜ21世紀の半ばなのかというと、その頃、画期的な治療法として臓器移植が相当数行われるようになっていたが、そのドナーが不足していたというようなことになっていく・・・
ということ。
その後、ストーリーは、「まさか、こういう方向に進むわけがない」という方向に進んでいくわけだ。さらに、この臓器は一つしかないのだから提供することはないはずなのに・・・ということを暗示していることに読者が気づいたところで終わるわけだ(それも直接には書かれていない)。
実際には、山中教授や小保方元博士のおかげで、この小説が現実化することにはならない方向に向かっているようである。現実化するなら、「近未来小説」という範疇に入り、現実化しないなら、「ホラー小説」に分類されるだろう。ホラーは好きじゃないのだが、本作だけはホラーであってほしい。(なお、映画化されている。)