毛蟹で思い出す稚内の外国人

2006-04-13 15:37:26 | マーケティング
9965a5d8.jpg虎ノ門にある、少し有名な北海道料理店に行く。北海道は食べ物の宝庫なので料理を選ぶのも大変だが、はずせないものがある。

「毛蟹」だ。

この店は朝、北海道で浜茹でされた毛蟹を、東京までANA便で空輸する。別に北海道に限らず、食べ物は早朝に取引が行われるのに反し、実際にごちそうとして食べられるのは夜になる。本当は昼食こそ新鮮な食材が食べられるのにモッタイナイ話だ。

そして、毛蟹は単価が高いため、必ず前日に店側から予約確認を入れてくる。約8,000円程度のカニを4人でつつくことにする。足とハサミは合計10本で4で割り切れないが、まあカニミソの配分比率などでおのずと均衡点があらわれる。

それにしても、毛蟹は旨い。しかし高い。この店は一匹8,000円だが、新橋で有名な「蟹銀」に行くと半身で18,000円もする。一匹だと36,000円になる。この店の4.5倍。ちょっと考えてしまう。

そして、宴席は盛り上がるのだが四人のうち二人は、酒を飲まない。一人は大酒のみ。もう一人は私。最悪のパターンだ。なるべく蟹の解体実演で遊んでもらい時間の浪費をはかるが、ものには限度があり、結局は日本酒4合程度飲むことになる。

ところで、この蟹の国籍のことはわからないが、何年か前に、12月に北海道の北端である稚内に行ったことを思い出す。たまたま、市営の公共岸壁に近いところにいたら、ロシア船が入港してきた。蟹船だそうだ。実は見てすぐにロシア船だとわかるのは、船体全体が真っ赤な錆で覆われていることからだ。現地の方の話では、いくら錆びていても鉄板の鋼材が厚いので穴はあかない、とのこと。さらに驚くのは、船員だけでなく、家族で蟹船に乗っていること。入港すると、続々と上陸し、稚内の町に消える。雪の中を4キロくらい歩くのは平気だ。そして家族の同乗以上に驚きは犬まで乗船していたことだ。日本ではあまりみかけない巨大な犬も許可なく上陸していた。お願いだから逃がさないでくれ!ということ。

そして、おもわず稚内プリンスホテルで飲みすぎてしまい、ホテル前の広場でいい年して雪合戦などしているうちに携帯電話を落としてしまった。結局、電話機は見つからずしまいになったのだが、運のいいことに、その電話機からロシアあての国際電話が行われた形跡は認められなかったのである。ホッ。
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿