東京国際ブックフェア2006に行く

2006-07-11 22:20:49 | マーケティング
43b21dc6.jpg昨年のブックフェアに続き、今年もブックフェアに行く。昨年、「CD-ROM版 江戸東京重ね地図」を安く購入したのだが、最新版は「江戸、明治、東京重ね地図」にバージョンアップし、さらに検索機能が充実していると聞けば買いに行くしかない。ところが、今回は出店なしのようだった。がっくりだ。まあ、昨年より趣味の範囲は広がっているが、珍しい本は高いし、さらに厚いし、難しい。

結局、新人物往来社の「日本史 有名人の晩年」(あまりおもしろそうでもないが)と国書刊行会の「日本語修辞辞典」を購入。この修辞辞典、パラパラと開いてみると大変な書である。日本語の表現法を文例をあげ、解説しているのである。

例を書けば、「くびき語法」という手法では、「畳と女房は新しい方がいい」というのが例文となっている。くびき=カッコということで、aX+bX=(a+b)Xということで、畳は新しい方がいい&女房は新しい方がいい。ということを同時に表現するものだそうだ。成功すると意外性な滑稽性が強調されるが、誤用の場合もあるが、不注意の場合と文彩の場合があるそうだ。そしてドイツ人には、単なる表現の省略として強く嫌われるようである。

こういうのが続々とアイウエオ順に並ぶ(奇先法・破調法・撞着語法・黙説法・トートロジー・・・)。チョムスキーの構造文法のようなものだろう。読み終わる日がくるのだろうか。

ところで昨年も国書刊行会のところで「江戸妖怪辞典」を買おうと思ったのだが、この出版社の本は高額だが、平積みするときわめて美しい。思わず手に取るが、箱から取り出すのに苦労して、結局買わなかったりする。


他の場所で、講演会などやっている。吉永みち子(気が付けば騎士の女房)や池田香代子(世界がもし100人の村だったら)など女性陣が多いのだが、ガヤガヤとうるさく、人の流れる場所で話をするというのもなかなか難しい。おカネのためと割り切ってしゃべるしかないだろう。選挙の街頭演説のようなもの。そして、新潮社のブースで塩野七生特集が行われていて、講演会の準備が進んでいた。着々と人が椅子に座っていくので、私も一角にすわり、「でも、本人がこんなところにくるかな?」と原始的な疑問を感じ、係りの社員に「誰が講演するのですか?」と意を決して聞いてみた。

編集長です。」との答え。本人ではなかった。私が席を立つ1秒前には、私のまわりの席の人たちはみんな立ち去ってしまったのだ。「自分で聞け!」。ただし、無料の記念品として、ローマの英雄たちのことば入りのメモ帳一冊をもらったのだが、これがなかなかいい。特に、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)がルビコン川を前にして、「ここを超えれば、人間世界の悲惨。越えなければ、わが破滅」と言う。このあと、彼は「(賽銭ではない)は投げられた」と言い、「来た、見た、勝った」ということになる。さすがに新潮社。「電車男」だけ売っていたわけではなかった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿