ヌードの夜(1993)、ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(2010)

2014-08-29 00:00:52 | 映画・演劇・Video
石井隆監督。竹中直人主演である。ヌードの夜(1993)では、『代行業者』を演じる竹中が、正体不明の女にハメられ、殺人事件の容疑者の濡れ衣を着せられる。ホテルで殺された男は女をしゃぶっていたわけだが、だからといって他人を犯人にみせかけトンずらしていいわけじゃない。

nd1


で、さまざまな方面から追いかけられ、ピストルを振り回して立ち回りをすることになるのだが、最後までハメられていて、女と(遺体のバッグ詰めと)ともに車ごと海に・・

nd2


後半では、現実と妄想が混じり合った世界が現れる。官能作品という言われ方もするが、ちょっと怖すぎる。


そして、2010年にヌードの夜は再び石井隆監督と竹中直人主演で復活する。愛は惜しみなく奪う、という副題はよくわからない表現だけど、惜しみなく奪われた方は、単に絞り切られたボロぞうきんになるはずだ。

nd3


この映画こそ、官能映画で、佐藤寛子が惜しみなく脱いで露出することになっているのだ
が、そうでもしないと、楽しいシーンなんかどこにも存在しない。まず、母親と二人の娘が営業しているスナックに嫌な客がきて、背中からグサッと刺すところから始まる。

nd4


そして、死体の後始末のため、浴室で解体作業を続けるわけだ。細切れにしたりミンチにしたり。そして肉塊を富士山ろくに捨てにいくのだがロレックスの時計もそのまま捨ててしまったわけだ。このままでは、製造番号から足がつくのではないかと考えた女たちは、竹中演じる代行屋に、時計の捜索を依頼する。17年経ってもしょうもない罠にはめられる。

そして、今回は半端じゃなく、次々に死体が重なっていく。数えきれない。どうして、死体にならなければならないかよくわからない女も登場する。

で、警察を代表し女性警察官が犯人を射殺して終わる。女性警察官はその後、代行屋に近づいていくのだが、その意図は不明だ。次作(2024年ごろ?)を見ればわかるかもしれない。

最後の方で、官能シーンが多発するが、そうでもしないと、ブラックマインドで観客の精神がほぐれないわけだ。

でも、すご~く、怖い映画だ。すでに悪夢を1回見る。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿