海の駅にピンコロ地蔵(姉妹都市の謎)

2015-05-21 00:00:23 | たび
苫小牧の海岸には、色々と説明しにくいものがあるのだが、まず海の駅。よく考えると、道の駅というのはあるが、海の駅というのは一般的にあるものなのだろうか。

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要するに卸売市場の近くの市場と言うことは、築地市場の場外みたいなものだろう。確かに、市場感のある安い食材が多いが、観光客用に安くないものもある。まだ、きょうの行程は長いし、生魚をぶらさげて歩くわけにはいかないので、きょうは観るだけということにした。

そして、駐車場のはずれに、何か心霊ゾーンがあると思って近づくと、どうも苫小牧市の姉妹都市に関係があるらしい。

で、苫小牧には姉妹都市、友好都市が4つある。
まず、姉妹都市としては、八王子(八王子市から移住した人が多い)、日光(アイスホッケー関係)、そして、ニュージーランドのネーピア(パルプの輸出港と輸入港の関係)の3つ。

そして、友好都市として、中国河北省の秦皇島市。エネルギーの輸出港らしい。平成10年に友好都市の盟約に調印。

では、姉妹都市と友好都市の差は何かというと、特に決まりはなく、ある意味、差がないとされていたのだが、中国との場合「姉妹」となると、どちらが姉でどちらが妹かということでもめるため、友好都市ということにしているようだ。韓国とは、あちらが漢字文化を表向きは認めないため、姉妹問題は起きないし、そもそも友好的じゃない。

ところが、最近は、その他の国とも、まず友好都市という関係を作り、友好関係の実績を積み上げた上、姉妹都市ということになるようだ。結婚入籍する前に同居して相手の素性を確かめるようなものだろうか。素性なんかわかっているのだけど。

そして、その秦皇島市は、古くから中国統一のために重要な軍時事的ポジションにあり、都市の名前も秦の始皇帝に依るそうだ。中国共産党幹部の避暑地であり、古くは林彪もここから飛行機で逃走を企て失敗した。奇妙なことに、富山市と京都の宮津市とは姉妹都市であり苫小牧と友好都市になっている。街中に有名寺院や寺院遺跡があるそうだ。

そして、その寺院の中の一つが地蔵を拝しているのだが、長寿を始皇帝が祈ったといわれているため、長寿のために地蔵を敬うということになり、苫小牧にも地蔵があるわけだ。

さらに、日本国内、いや世界で僅かに展開中のある宗教が、本来、長寿を祈るための地蔵の方向性を定めている。



その宗教とは、・・・ピンコロ教。

要するに、元気な時はピンピンしていて、病気になったらコロリと死んでいけますように、という祈願みたいなものだ。

しかし、あまり同感できないのだが、普通はピンピンの人がコロリとなると、「犯罪の香り」ということになる。

個人的には、ピンピンからいきなりコロリというのは、あまり好きになれない。

ピンピンの次は、病気で横たわる期間が少しあれば、人生の失敗を振り返って反省する時間が欲しいものだと思っている。

地蔵を写真で撮影すると、カメラの中にピンコロ病ウイルスが潜入しそうなのでやめた。


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