悪運

2004-11-15 21:48:15 | 市民A
a0c82361.jpg土方歳三の写真を持っていて、よく飲み屋で女性に見せ、どっちがいい男か聞いてみるのだが、今のところ0勝10敗位だ。例の少し斜めを向いてやや長めの髪と謎の微笑の写真だ。木村拓也と稲垣五郎を平均したような、数百万人に一人いるかどうかの美顔であり、おそらく生きるのがつらいことがあったかもしれない。新撰組の一隊士であった彼は、歴史のいたずらにひきずられてゆき、江戸から会津へ向かい、さらに最後は函館五稜郭で幕府最後のサムライとなる。彼の最期の場所はおおよそ特定されていて、JR函館駅から10分くらいの広い道路の傍らに記念碑が立っている。五稜郭の中で、降伏派が主流を為した時、彼は城を出て、日本で最後の武士になることを選んだわけだ。

それで、きょうの話はまったく土方とは無関係である。「土方歳三」の検索でいらっしゃった方とはここでお別れ。道路の上で死にかけた話。
11月12日の夜(といっても20時頃)、自宅に帰るため、駅を降りて、家まで1ブロックくらいのところに信号機のない交差点がある。たまたま、左側を歩いていて交差点に差しかかった時、交差点をはさんで、正面から普通の乗用車がきて右折信号を出すので、横断歩道のところで歩みを止める。道路交通法では歩行者優先だが、有名無実なのはご存知のとおり。クルマを先に曲がらせてから渡ろうと思っていると、相手のクルマが交差点の入り口で止まった。

当然ながら、譲ってくれたのかと思って、軽く手を上げてから、横断歩道を渡りはじめると、むこうのクルマも少しずつ動き出す。「ちょっと動くのが早くないか?」と思いながら足を速めると、向こうも少しずつスピードが速くなる。「あぶないな?見えてないのかな?」と若干の疑念が湧き出した瞬間、一気に加速してきた。JUMP!!! 昔の走り高跳びのベリーロールのように右足を跳ね上げて体をひねってかわす。50センチくらいの差だ。やれやれ。はるか昔の苦しいトレーニングが生きたわけだ。急ブレーキをかけていたが、遅すぎる。女性ドライバーだ。やれやれ。あと20歳年とっていたら、道端に墓銘碑だった。

事故には3要素があるという。危険状態、危険思考、危険行動だ。「信号の無い交差点」が危険状態。「止まってくれたのだから安全だろうと考えたこと」が危険思考。「実際に横断歩道を渡り始めた」のが危険行動だ。さいわい、「もしかしたら気がついていないかもしれない」と思ってみたのが、とっさに逃げられた原因だろう。これがリスクマネジメントということなのだろう。コクドの会長には、これがなかった。


数時間経って、考え直して見ると、その女性ドライバーは単に、一時停止の線で停車しただけなのだ。歩行者よりも警官の待ち伏せが怖かったわけだ。

それと、私の事情なのだが、たまたま5足を履き回ししているビジネスシューズの中で、最も古い軽量のリーガルウォーカーを履いていた。フィット感は最高で、さらに現場の直前で紐がほどけ、縛りなおしたところだった(急いで縛ると立て結びになるのはこどもの頃から進歩していないが)。靴を買った10年ほど前は、極めて忙しく「三歩以上駆け足」状態で、なるべく軽い靴を探したのだ。そろそろ買い換える時期とは思っていたが、さすがにリーガル製はしぶとく長持ちする。最近は、財布が軽くなったせいか、ホーキンスのエアライトばかりになっていた。おかげで先日は足裏マッサージで魚の目を発見されてしまった。次の靴は決まったようなものだ。ネットで価格を調べると、リーガルウォーカーは18,690円、エアライトは10,290円になる。その差は8,400円だ。大きいような小さいような。10年間毎週1回ずつ履くと1日15円の差だ。hmhmhm。


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